iPhoneシリーズに搭載されるRAMが、ついに2GBに増量されたようです。
これまでにも多くの未発表機能を開発コードから読み解いてきたHamza Sood氏は14日、自身のTwitterアカウントでXcodeから「iPhone 6s / 6s Plus」と「iPad Pro」のRAMの容量が判明したと伝えています。
Not much of a surprise but Xcode confirms 2GB of RAM for the 6s (and 6s plus), and 4GB for the iPad Pro pic.twitter.com/X8Ym4DtamS
— Hamza Sood (@hamzasood) 2015, 9月 13
Hamza氏が公開した画像によると、iPhone 6sシリーズには2GB RAMが、iPad Proには4GB RAMが実装されているとのことです。iPhoneのRAM容量は、2012年の「iPhone 5」からずっと1GBだったので、およそ3年ぶりの増量となります。
最近のAndroidスマートフォンでは、3GBや4GBといった容量のRAMの搭載が当たり前のようになっており、容量が倍になったとは言え、今さら2GBを搭載しても非常に遅れているという印象を持ってしまいます。アップルが最近、「ハードウェアとソフトウェアの両方を独自に設計することで最適化を図っている」といった、Androidを牽制するアピールを展開していることはCMなどでご存知かと思いますが、少ない容量で十分なパフォーマンスを発揮できる理由もそこにありそうです。
iPad Proに関しては、先日Adobeが公開した資料からもRAMが4GBであることが判明(該当箇所削除済み)していましたが(過去記事)、今回の情報で改めて4GBのRAM容量であることが確認されました。
RAM容量が気になる端末で残るのは新型「iPad mini 4」ですが、こちらについては未だ不明なままとなっています。
iPhone 6sシリーズにはA9プロセッサが、iPad ProにはA9Xプロセッサが搭載されていますが、iPad mini 4には1GB RAMのiPhone 6シリーズと同様にA8プロセッサが搭載されています。したがって、iPad mini 4のRAMも1GBであるとの指摘が多々見受けられます。
しかし気になるのは、新型「Apple TV」にもA8プロセッサが搭載されており、そのRAMは2GBであるという点です(過去記事)。実はiPad mini 4を紹介するアップルのホームページには、「デスクトップクラスの第2世代64ビットアーキテクチャを持ったA8チップ」との紹介がなされており、Apple TVと同じ2GBのRAMを実装したA8プロセッサである可能性があるのです。
そもそも、今回アップルが発表イベントでさらっと触れた程度にも関わらず、それでもさり気なくiPad mini 4を発表した裏には、iPhone、iPad、Apple TVのRAMを統一し、iOSデバイスとtvOSデバイスでよりユニバーサルなアプリの開発を可能にする目的があったことが考えられます。
とはいえ、iPad mini 4のRAM容量についてはまだ不確定。はたしてみなさんはどう予想するでしょうか。ちなみに、Hamza氏のツイートへのリプライ(返信)には、iPad mini 4は1GBのRAM容量であると予想している人が多いようです。