13日、ギリシャ東部レスボス島沖合で、赤ん坊を抱えて岸に向かって泳ぐシリア難民(ロイター=共同)
共同通信社

 【アテネ共同】ギリシャ海運省は13日、エーゲ海の同国東部ファルマコニシ島沖で同日早朝、難民や移民を乗せた船が転覆し、子どもを含む少なくとも34人が死亡したと明らかにした。12日にも周辺海域で遭難事故があり、子どもら4人が行方不明になっている。

 同国東部のレスボス島などには連日、対岸のトルコからシリア難民らがゴムボートや小型船で押し寄せ、遭難事故による悲劇が絶えない。

 ギリシャ海運省によると、死亡が確認された34人のうち15人は乳児や子どもだった。30人は自力で同島に上陸、68人は海運当局のヘリコプターが救助した。