大手建材メーカー、ニチアスの羽島工場(岐阜県羽島市)に勤務した元作業員2人が、アスベスト(石綿)による健康被害を受けたのは同社が安全対策を怠ったためだとして、計約5940万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で岐阜地裁(唐木浩之裁判長)は14日、同社に賠償を命じた。

 ニチアスを訴えた石綿訴訟で、元従業員の請求を認めた判決は初めて。

 訴えたのは、いずれも同市の山田益美さん(72)と角田正さん(80)。工場で石綿と他の原料を混ぜる作業に従事していた。2人はその後に石綿肺に罹患したとして、労災認定を受けている。

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