広西チワン族自治区南寧市の大学に通う20歳の女性が、高校の時に知り合った40代の男性教師に想いを募らせ、不倫関係に。男性教師の妻にバレて泥沼の争いとなり、離婚騒動に発展したことが話題になっている。
ただの不倫騒動なら、中国では取り立てて珍しい話ではない。しかし、この件が注目を集めているのには理由がある。それは2人の関係が、女性が男性に経済的に依存するという、中国の一般的な年上男性・年下女性カップルの典型と異なっていたことだ。
2人は共通の知人を通じて知り合い、女性が大学に進学すると交際を開始した。男性は既婚者だったにもかかわらず、女性は彼を心底愛していたようだ。女性は「私に会うためにわざわざ遠くまで車で来てくれたりする誠実さに、私のバージンをあげる決心がついたの」と語っている。
また、女性は15歳の頃から洋服やカバンなどの販売で収益を得ており、カネには困っておらず、男性の懐を目当てにしての交際というわけではなかったという。それどころか、教師の傍ら、携帯電話の充電サービスの副業を営む男性に、運転資金を貸し付けていたほどだ。
こうした純愛ストーリーは、「若い女と付き合うには金がいる」が常識だった中国人たちに衝撃を与えた。中国版Twitter「微博」には、「金がないオッサンでも相手にしてくれる若い女がいるとは……」「これは、なんというおとぎ話だ!?」といった声が上がっている。
一方、広東省広州市に住む日本人男性(43歳)は、中国の若い女性の間で「オジ専」が増えていると証言する。
「以前は、積極的にアプローチしてくる若いコがいても、『どうせ、カネ目当てだろう』と思って敬遠していた。しかし、最近飲み屋で知り合った20歳のコと付き合ってみたんですが、タカられることもなかった。彼女の友達も、俺と同世代のさえないオジサンばかりを渡り歩いているみたいだし。中国ではかつて、金持ちの男をつかまえることは、女性にとって生きるすべだったんですが、豊かになった証拠でしょうか」
こうしたオジ専ブームについて、ニュースサイト「中国広播網」は、「父親に溺愛されて育った娘は、将来、年齢がかなり上の男性に魅力を感じるようになる」という心理学者の分析を紹介している。
現在の20代の女性といえば、多くが一人っ子として生まれ、両親に溺愛されて育った世代である。若い女性との純愛を希望する諸氏は、中国に行くべし!?