組体操に「段数制限」どう思う? 大阪市教委の対応めぐり議論 | ニコニコニュース

戦前の書籍で紹介された組体操(Wikimedia Commonsより)
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[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年9月4日放送で、「大阪市教委が組体操の段数制限」について取り上げていました。

運動会の華とも言われる注目競技の「組体操」。クライマックスとなるのは四つん這いで積み重なる「ピラミッド」。最近は10段を超す巨大ピラミッドも。一方、大阪市教育委員会では組体操をめぐってこんな議論が......。

「高く積み上げるピラミッドは危険」だというのです。というのも、大阪市立の小中学校で2014年度に、小学校で169件、中学校で32件の事故があったため。そこで上限規制を設けることにしたのです。議論の結果、四つん這いで積み重なるピラミッドは5段まで、立って肩に乗るタワーは3段までとするという、異例の高さ制限が決まったのです。

運動会シーズンを前に花形の組体操に入ったメスは大きな議論を生みそうです。

そもそも組体操は体育の授業とは無関係?!

日本スポーツ振興センターによると、組体操中の事故で共済から医療費が支給された件数は2013年度の全国の小学校で6349件にのぼり、過去30年間には死亡事故3件、後遺症が出た事故が88件発生しているということで、少なからず危険が伴うと言えます。

今回、組体操の段数制限を出した大阪市教委はさらに、「そもそも組体操については、学習指導要領においての教科としての体育・保健体育の内容としての記載はない」として、組体操は体育の授業ではなく、週に一度ある、学校行事などの為の授業「特別活動」の時間に行うように通知したそうです。

これには、十分な練習時間の確保が難しくなるケースも?という懸念があります。

こうした動きに、達成感や責任感という意味では段数制限は厳しすぎるのではないかという意見もあるそうです。一視聴者としては、やはり子どもの安全を考えるなら、段数制限の議論もやむをえないと思いますが......皆さんはどう思います?(ライター:ツカダ)