洗濯ネットでネコ救出、水難救助隊員に称賛の声 専門家も認める「グッジョブ」な理由 | ニコニコニュース

家に取り残されていた猫を抱きかかえて救助する水難救助隊員=2015年9月11日、宮城県大崎市、竹花徹朗撮影
withnews(ウィズニュース)

 北関東や東北を中心に大きな被害をもたらした記録的豪雨。そんな中、水難救助隊員が、洗濯ネットを使ってネコを救出した写真が話題になっています。隊員のとっさの判断に、ツイッター上では「心得ている」「偉い」といった声が。専門家も「洗濯ネットの使用は、非常にいい判断」と認める、グッジョブな対応だったようです。

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洗濯ネットで安心な表情
 写真は宮城県大崎市で撮影されました。ウェットスーツに身を包んだ水難救助隊員が、洗濯ネットに入れられたネコを大事そうに抱えています。ネコは大雨の被害にあった家に取り残され、水難救助隊員が助け出しました。大きな被害をもたらした災害現場での、心温まる一コマ。助けられたネコは、ネット越しに安心そうな表情を見せ、おとなしく隊員の腕に収まっています。

 写真がツイートされると、「きちんとした知識の元の救助」「ほっこりしました」など、隊員の判断をたたえる投稿が相次ぎました。


「とても適切な判断」
 日本愛玩動物協会によると、動物病院に連れて行く時や災害現場などではパニックになってしまうネコが少なくないそうです。洗濯ネットに入れる方法は、協会も推奨しており、パニック状態のネコを傷つけず安全に運ぶことができます。場合によっては、ネット越しに注射などの処置もできるそうです。

 今回の隊員の処置について協会は「災害現場で洗濯ネットを使った判断は、とても適切」と評価します。


迷子防止にマイクロチップ
 災害現場でのペットの保護は、東日本大震災などの経験をふまえて、対応マニュアルが整備されてきました。環境省はネット上に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html)を公開しています。

 ガイドラインでは、迷子にならないための対策として、首輪と迷子札のほか、マイクロチップの使用が紹介されています。

 マイクロチップは、15ケタの数字が記録されており、事前に登録した飼い主の連絡先などの情報と照合することができます。チップの大きさは直径2ミリ、長さ12ミリで、首の皮膚の下に専用の注射器で挿入します。首輪と違って、外れて落ちることがありません。

 環境省ではペットと一緒に避難する際の注意点をまとめたパンフレット「備えよう!いつもいっしょにいたいから」(http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2309a.html)もネットで公開しています。