淋派×スーパーマリオが夢のコラボ!
【動画】“淋派”絵師が語る「マリオ&ルイージ図屏風」制作秘話から完成まで!
今年で30周年を迎える、任天堂の人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」。
作家・山本太郎氏の発案により、今年で400周年の淋派と「スーパーマリオ」がコラボ!
なんと俵屋宗達作の「風神雷神図」にマリオとルイージが描かれた屏風が展示されるのです!
淋派も京都で誕生し、任天堂も同じく京都で生まれた人気キャラクター。
まさに、“伝統と現代”が融合した夢の展覧会のみどころを紹介していきます!
琳派400年記念 琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事
2015年10月23日(金)~11月29日(日)美術館「えき」KYOTO
マリオとともに振り返る
“淋派”の歴史
では、淋派とは一体どんな流派なのでしょうか?
江戸初期、本阿弥光悦と俵屋宗達によって創始され、雅にして斬新、大胆でいて華やかなその意匠は、国内のみならず海外でも高く評価されている流派のことを指します。
絵画だけでなく、陶磁、漆工、金工、染色などの分野においても、その高い意匠性を発揮し、多くの名品を生みだしてきました。
主な絵師は、尾形光琳・乾山兄弟、酒井抱一・鈴木其一などの江戸琳派と、近代における神坂雪佳、山本太郎などが挙げられていて、ヨーロッパの印象派や現代の日本画、デザインにも大きな影響を与えています。
本展では、近代において琳派を継承し、京の地で琳派芸術を復興させた神坂雪佳、現代において継承する絵師、山本太郎を比較しながら、屏風や軸装、工芸など約100点の作品を展示します。
「マリオ&ルイージ図屏風」企画から完成まで!
“伝統”と“現代”の人気キャラが融合
今回公開される「マリオ&ルイージ図屏風」は、俵屋宗達作の名作「風塵雷神図」をモチーフにしたものです。
現代の淋派継承者のひとりである山本太郎氏が、淋派の技法で丹念に制作しました。
「最初は、自分の思いつきからはじまったこと」ということで創られた、「マリオ&ルイージ図屏風」。
映像の中では、風神雷神の力強さと、(マリオとルイージの)可愛らしさの融合という部分で苦労があったと語っています。
たとえば髪の毛。
まるで髪の毛全体からエネルギーを発しているかのような激しい表現に近づけるために“あること”をしたということ(ふたりの“あたま”を見て確認してくださいね!)。
それから、ふわふわした雲を表現するために、淋派の特徴的な“たらしこみ”技法を使用したとのこと。まさに、伝統技法と近代の融合が再現された作品と言えますね!
淋派が好きな人はオリジナルとの違いが楽しめ、“マリオ世代”の人は、当時を懐かしみ、子どもたちは可愛らしいキャラクターを楽しみながら芸術に触れられる……。
幅広い世代が同時に楽しめる作品に、ぜひ会いに行ってみませんか?
“淋派”を深く学べる展示内容を公開!
<展示構成>
淋派とは
Ⅰ 神坂雪佳
Ⅱ 神坂雪佳 - 山本太郎
Ⅲ 山本太郎
※会期中、1点展示替えあり。
イベントその他
1.ギャラリートーク開催
2.会場にマリオ&ルイージのスタンプ設置
3.入館券相互割引を実施。京都国立博物館「琳派 京を彩る」×本展
開催要項
【会場】美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
【会期】2015年10月23日(金)~11月29日(日) 会期中無休
【開館時間】午前10時~午後8時 入館締切:午後7時30分
【入館料(税込)】一般900円(700円) 高・大学生700円(500円) 小・中学生500円(300円)
※( )内は前売および10名さま以上の団体料金。
【前売】2015年9月21日(月・祝)から10月22日(木)まで、美術館チケット窓口、
ぴあ(Pコード766-889)、
ローソン(Lコード52895)、セブン‐イレブン、CNプレイガイド、ファミリーマート、
イープラス、京都新聞文化センターほか各プレイガイドにて発売。
【主催】京都新聞
【後援】琳派400年記念祭委員会
【監修】河野元昭(京都美術工芸大学 学長)
【協力】㈱川島織物セルコン、㈱千總、任天堂㈱、美術書出版㈱ 芸艸堂、細見美術館、宮崎木材工業㈱、宮崎家具
【企画制作】imura art planning