リモコンの反応が早い早い。
今回のアップルのイベント(も)、米Gizmodoは招待されてませんでした。でも各メディアのハンズオン記事を見れば、新iPhoneや新Apple TVがどんなものか、だいたいわかります。Apple TVに関していえば、かなり良さそうです。
アプリ志向になったApple TVですが、実際は従来のネイティブアプリ志向のApple TVと非常に似ています。ハード面では遅まきながらA8プロセッサが搭載され、リモコンにもタッチパッドが付きました。ソフト面ではSiriが搭載され、話しかけての操作も可能です。でも結局、Apple TVでテレビを見るのは、ただテレビを見るのと一緒です。ただちょっと未来感がありますが、革命的ではないみたいです。
リモコンの小さな黒い直方体は大体iPod nanoくらいのサイズで、あまりに軽くてバッテリーが入っていないかのように感じる(ほとんど軽すぎるくらいで、多分あちこちでなくすと思う)。上下左右ボタンではなく、Macのマジックトラックパッドのような、クリッカブル・タッチパッドが付いている。見たいものが出てくるまでひたすらスワイプし、トラックパッドをクリックして選択する。
感度が異様に高く、ひとつのアイコンを動かそうとして12個のアイコン上をすっ飛ばしてしまったり、しょっちゅう思いもしないところに行ってしまったりした。が、かなり長いリストでも片手で見ていきやすい、賢い操作方法だとは思う。
Siriで遊んでみようと、Apple TVでのコンテンツ操作を助けてもらうことにした。たとえばスター・ウォーズゲームで、宇宙船の操作にSiriを使おうとした。だがそれは、おそらく私がこのゲームに慣れていなかったために難しかった。
また私はアクション映画とコメディ映画を音声で探そうとした。するとSiriは私が「comedy」と言ったのを、「comity」(礼節)と聞き間違えた。
アップルの人々は近頃「物事をより良く、速く」させることに真剣に取り組んでおり、このトラックパッドはまさにその成果だ。上下左右キーで名前やタイトルを打つなんて、あまりに前時代的だ。ただデメリットは、あまりに動作が速いように感じることで、まるでつねにユーザーの半歩先にいたがっているようだ。またApple TVでは、どんなゲームやアプリを使っているときでも、リモコンで音量調節ができる。
このリモコンは、使っていてかなりわくわくする。タッチパッドは反応が早いし、スクリーンにはポインターがないので、アクティブなアプリアイコンの間をスワイプしていくだけだ。あるアイコンにロックオンすると、タッチパッドの親指に合わせてアイコンが動く。この動きで、自分が次のアイコンにジャンプしようとしていることもわかる。
リストを眺めていくとき、アクティブなアイコンの位置は1方向に移動していくが、ちょっと勢いをつけてスクロールすると一気に飛んでいく。これは本当にクールだが、間違いなく他とは違ってもいるので、慣れるのには若干ながら時間が必要になるだろう。
限定的ながら、Siriには動画再生中使える機能がある。たとえば任意の時間早送りしたり、「今何て言ったの?」と聞いたら数秒分巻き戻して字幕を表示したりといったことだ。だが今のところ、それらの機能のほとんどはiTunes内の動画に限られていて、HBO Nowなどのアプリでは使えない。
Siriはまたテレビ局ABCのTV番組を見たいと言ったら固まってしまった。これについてアップルの説明員は、デモは映画用に最適化されてるから、と言っていた。また、Siriは文脈理解が得意ではないらしいことを指摘しておきたい。(略)アプリやゲームを立ち上げるときは「open XX(XXはアプリ/ゲーム名)」と言う必要があり、「go to XX」ではだめだった。またMLBアプリを開きたいとき、私が「Open MLB.tv」と言っても立ち上がらず、「Open At Bat.」と言わねばならなかった。
Adam Clark Estes-Gizmodo US[原文]
(miho)