日常でよく耳にする「あいつはイケメンだから……」「美人だから得だよね」といった、ルックスを基準にした評価。しかし、本当に見た目で損得は発生するのだろうか? 真偽を確かめるべく、徹底調査した
◆「イケメン VS ブサイク VS 白人 VS アジア人」道案内勝負!!
親や先生は、「人間は外見よりも中身が大事」と教えるが、世間はそれほど甘くないはず。外見による差を検証すべく、各種の外見スペックを持つ協力者たちを得て街頭調査を行った。
舞台は渋谷。迷子のふりをしてPARCOまでの道案内を乞うシンプルな作戦である。
まず一番手は、テレビCMに出演した経験を持つ、若手のイケメン。しかし、モヤイ像前でスマホゲームに興じている女子大生風に声を掛けてみると、笑顔は見せてくれるが、「私、この辺よく知らないんです。ごめんなさい」と教えてくれたのは、おおよその方角のみ。おそらくナンパを警戒しているのだろう。
続いてセンター街やハチ公前などで、のべ9人に声掛けしたが、いずれの女子も満面の笑みで道を教えてくれた。なかでも、4人目のOL風は、信号機の位置や坂道の名前まで、交番顔負けの道案内! 最終成績は「10人中、全員が笑顔で案内」という結果になった。
好対照だったのは、やはりブサイクへの反応。某有名ファッションビルに入っただけで、警備員から追い出されそうになった逸話を持つ、汁男優の赤いティッシュ氏が、マンを持して登場である。
1人目のバス待ち女子大生風は、声を掛けるやいなや逃走! 2人目は、「あっちのほう。近くまで行ったら、そのへんの人に聞いてください」と他人に投げてしまった。
その後も表情は硬く、決して目を合わせようとしない。7人目は「北に行ってください」と適当すぎる指示。最後の109前に座っていたアラサー女子だけは笑顔で教えてくれたが、「そこの道を真っすぐです」と伸びる指先は、まったく異なる方向を指していた……。
結局、「10人中、8人が無表情、案内に失敗と逃走者がそれぞれ1人ずつ」と、散々な結果に。
三番手は、バカンスを満喫している観光客風の白人男性。「Excuse me?」と、まずは英語で尋ね、その後は片言の日本語で会話を進める。
最初に声を掛けた20代半ばの女性は、苦笑いを浮かべ困った様子だったが、「レフト」「ストレート」といった英単語や、デパートの名前などの固有名詞を駆使して、道順を説明。2~5人目も、露骨に面倒くさそうだが、拒否することはなく、ジェスチャーを交えて必死に伝えてくれた。
6人目からはハードルを上げるべく、日本語の数を減らし、英語を増やすことに。9人目まではなんとか案内に成功したが、最後の女性は、やはり言葉の壁が高すぎたのか、途中でお手上げな雰囲気に。ところが、お礼を言って離れると、後ろから小走りで近寄ってくるではないか! さらにスマホの地図を見せながら、現在地と目的地を指さし、頑張って説明してくれた! や、優しい!
結果は「10人中、全員が案内」。笑顔はなかったが、追い掛けてまで道案内してくれたコがいたのは大きいだろう。
そして、四番手は爆買い客風のアジア人。こちらは北京語で声を掛け、白人と同じく片言の日本語で会話。1人目はアッサリと説明。2人目は途中まで一緒に歩いて案内してくれるなど、ホスピタリティは悪くない。
しかし、差がついたのは7人目。「PARCOどこデスカ?」を連呼するも、残念なことに「わからない」の一点張り。
その後、多少のぎこちなさは見られたものの、結果的に「10人中、9人が案内。1人が失敗」でフィニッシュした。
切実さや表情を加味した総合結果は、イケメンがトップ! ブサイクが他を寄せつけないビリに沈んだ。ああ無情……。
【調査結果】
─ 【ガチンコ調査】人はどこまで[外見で判断]されるのか? ─