関東・東北地方を襲った記録的な豪雨で、茨城県は15日、鬼怒川の堤防が決壊した同県常総市で安否が分からなくなっていた15人全員の無事が確認されたと明らかにした。しかし県などが把握していない行方不明者がいる可能性もあり、警察や消防、自衛隊は引き続き約1100人態勢で捜索している。

 県によると、安否不明だった15人中14人とは、14日に県警からの電話がつながり、自宅などにいることが確認された。残る1人も15日、市内の体育館に避難していることが分かったという。

 同市内の浸水地域では男性2人の死亡が確認されている。2人とも水が引いた後の13日、決壊した堤防から約1キロの範囲で遺体で見つかったが、県などは不明者として把握していなかった。