ググったら、どこか素敵な所に連れて行ってくれるかも。
少なくとも昨年末まで(そして表向きは)、グーグルは自動運転車のテスト走行をしながらも、量産や販売は他の自動車メーカーと連携する姿勢でいました。ところが、「グーグルの幹部が自社での量産と販売を検討していると認めた」と、英国ガーディアンが9月12日の記事でスクープ!
さらに13日のウォール・ストリート・ジャーナルでは、オンライン自動車販売企業TrueCarの元社長John Krafcik氏が自動運転車事業のCEOとして9月末にグーグルに入社すると報じていますから、自動車販売への本気度がうかがえます。
去年までとは一転していますが、グーグルの他のサービスと連携した自動運転車ができると思うと、ちょっとワクワクしませんか?
何しろグーグルは、地図だけでなく検索エンジンから収集した膨大なビッグデータと最先端のAI技術を持つ企業です。そうなると、自動運転車は安全に移動する手段であると同時に、ユーザーに向けた、あらゆる情報を媒介するプラットフォームになるって見方だってできそうです。
たとえば、「高橋は日曜の午後になると、いつも少しダウナーになるから、海がきれいに見える所にでも連れて行って、ちょっとおいしいイタリアンでもレコメンドすれば、また月曜から元気に仕事をするらしい」と、行動パターンや検索履歴から自動車が学習してくれるなんてこともあるかも。そうなると、グーグルとしても新しいビジネスが考えられそうですし、色んな業種のサードパーティーも参加できそうですよね。
source: The Guardian,The Wall Street Journal,Google
(高橋ミレイ)