舞台は青森県弘前市。
地上60センチまで持ち上げられながら約70メートル先へ移動されるのは、海外からも見物客が訪れる弘前城です。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)では、城の土台である石垣の一部が修理されることについて報じています。建物が持ち上げられて移動する作業が始まったのは先週の木曜日。元の位置に戻ってくるのは最低5年かかると考えられているようです。
1611年に建造された弘前城を持ち上げて移動させる...一体どうやっているのでしょうか。
今回用いられたのは、曳屋とよばれる工法。解体して後から再構築する方法もありますが、曳屋は建物を解体せず別の場所に移動させるというもの。実際、弘前城は油圧ジャッキで持ち上げられ、移動にはシンプルに台座が使用されたのだそう。その作業の緊張感たるや...とはいえ無事成功されたことは米ギズモードでもしっかり伝えられています。
またこのやり方、CBSが今年始めに報じたところによると、アメリカの家主のあいだで人気になりつつあるのだそう。民家も動かせるんですね。さらに世の中には、曳屋を専門とする企業もあれば、IASM(International Association of Structural Movers)という組織機関もあるのだとか。
もっと世界を見渡せば、弘前城のように"動く"建物はまだまだあったようです。なんだか一生に一度の思い出くらいに見てみたくなってきました、動く建物。
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source: 弘前観光コンベンション協会 via WSJ & NewsOnJapan.com
Bryan Lufkin - Gizmodo US[原文]
(Rina Fukazu)