洪水の避難、長靴は危険 その理由 ぬれてもいいからスニーカーで! | ニコニコニュース

豪雨の後、棒で足元を確かめながら進む住民=2015年9月15日、茨城県常総市平町、長島一浩撮影
withnews(ウィズニュース)

 洪水時の避難は長靴厳禁。北関東や東北での記録的豪雨で、災害時の避難情報が飛び交うなか、そんなツイートが話題になっています。ツイッターでは、今回、初めて知ったという人の書き込みも。どうして長靴が危険なのか、専門家に聞きました。

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長靴NG「初めて知った」
 今回の豪雨は、突然、水かさが増して家屋に取り残された人が相次ぎました。テレビなどでは着の身着のまま、逃げる人の映像が流れ、被害の大きさを伝えました。

 そんな中、洪水の時は長靴をはかないよう呼びかけるツイートが注目を集めました。投稿を読んだユーザーからは「初めて知った」「勉強になる」などの反応が寄せられました。


「水が入って、重たくなる」
 なぜ長靴をはくと危険なのか。被災地支援に取り組む名古屋市のNPO法人「レスキューストックヤード」の担当者は「長靴の高さより水位があると、水が入ってきて、重たくなる。水に強いと思われがちな長靴だが、逆に足手まといになってしまう」と説明します。

 「水の深さにもよるが、大雨のような水位が上がる可能性がある時は、長靴をはかない方がいい」

 それでは、どんな靴がいいのか。「一番いいのは、ひも靴やスニーカーなど脱げにくいもの。かかとのないサンダルなどは、逃げる途中でケガをする危険があるので避けた方がいい」(レスキューストックヤード担当者)

 洪水の時は、ぬれてもいいから、はき慣れたスニーカーで。これが鉄則のようです。


もしもの備え、日頃から
 東京都は「東京防災」というタイトルでマニュアルを作成。都民に配布しています。

 「東京防災」(http://www.bousai.metro.tokyo.jp/1002147/index.html)は、単行本とほぼ同じ大きさの約340ページ。地震発生時のシミュレーションや備蓄品の解説、家具の転倒防止策など、首都直下型地震への備えを「今やろう。」を合言葉に約130ページを割いています。集中豪雨やテロ、感染症などへの対策も入っています。

 「東京防災」は、ネット上でも公開しており、同じ内容のマニュアルを電子書籍として読んだり、ダウンロードしてプリントアウトしたりして、読むことができます。