発熱が改善されるといいな。
今年のハイエンドスマートフォンに搭載されたクアルコムのハイエンドプロセッサ「Snapdragon 810」は発熱問題などで、あまりいい評判を得ることができませんでした。しかし次世代プロセッサのSnapdragon 820では、大幅なアップグレードが予定されているようなんです。
Snapdragon 820はクアルコム初の独自デザイン・64ビットコア「Kryo」を搭載し、Adreno 530 GPUと組み合わせることで最大2倍のパフォーマンスと最大2倍の省電力性能を実現しました。何もかも2倍ってことですね。たった1世代でこれだけ性能が向上するんですから、モバイル向けプロセッサの進化には驚かされます。
朝スマートフォンのバッテリーが空で、慌てて充電した経験がある人は多いはず。そんなシチュエーションでもSnapdragon 820は力を発揮します。
今回新たに発表されたQuick Charge 3.0では、標準的なバッテリーなら35分で0%から80%まで充電できるんだそうです。おお、これなら朝起きてバッテリーが0%でも絶望することなく、のんびりコーヒーを飲みながら十分に充電ができますね。
また前世代のQuick Chargeに比べて38%も充電効率が改善され、バッテリーへの負荷も減っているそうです。
iPhone 6sは300Mbpsの通信に対応していますが、Snapdragon 820はさらに上をいきます。同SoCはX12 LTEモデムと組み合わせることで、カテゴリー12のLTE通信に対応。その通信速度は下り最大600Mbpsにも達します。早い、早いよ!
Snapdragon 820を搭載したスマートフォンの搭載は来年上半期が予定されています。その時にはiPhone 6s/6s Plusの超強力なライバルとなって登場しそうですね!
source: The Verge、9to5Google、Qualcomm
(塚本直樹)