iOS向け横スクロール型ステルスアクション「Calvino Noir」が,現在App Storeで配信されている。税込価格は,全3章が収録されたAct1を遊べる基本アプリが480円。追加エピソードとなるAct2,3が単品で480円,セット購入の場合は860円だ。今回はAct1を遊んでみたので,本作の特徴や魅力を紹介してみたい。
1930年代のヨーロッパ裏社会を舞台にしたCalvino Noirでは,始末屋ウィルトのもとにシスカという女性から仕事の依頼が舞い込んだことをきっかけに,彼らがトラブルに巻き込まれる物語が描かれる。
操作方法は,画面内をタップすると,プレイヤーキャラクターがそこまで移動する仕組みになっており,直感的なプレイが可能だ。移動方法は歩く/走るの2種類を任意で切り替えることができ,前者は物音を立てずにゆっくり移動,後者は物音を立ててしまうが,素早く移動できるという違いがある。
本作で特徴的なのは,プレイヤーキャラクターを切り替えて任務に挑める点だ。Act1には合計3名のプレイヤーキャラクターがおり,それぞれが異なる能力を習得している。主人公的存在のウィルトは,登場キャラの中で唯一守衛を攻撃できる能力を持ち,アルノは機械の操作や修理に長けており,シスカは施錠されたドアを解錠したり,鍵穴を覗いて室内の様子を確認できたりする。また,スポット参戦するもぐらは,守衛を欺いてステージ内を自由に移動可能だ。
また,懐中電灯で周囲を照らすと,キラキラと光るポイントが見つかることがある。ここにはプレイヤーキャラクターを強化するのに必要な「コイン」が落ちているのだ。ただし,懐中電灯を付けっぱなしにしていると守衛に見つかるリスクが高まるので,無力化してから探すといいだろう。
Calvino Noirは,敵地にこっそりと潜入して,気付かれぬよう任務達成に挑むステルスアクションを,タップ操作で手軽に楽しめる作品だ。難度は少々高めで,ゲームオーバー時のロード時間が少し長いのが気になるが,全体的な完成度は高い。渋いキャラクター達が交わす会話,タイトル画面で流れるジャズなど,ハードボイルドな魅力に満ちているので,そういった作品が好きな人にもオススメだ。
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