JR北海道、資金繰り破綻を試算 本年度末想定、国支援で既に解消
JR北海道が今年初め、給与や経費の支払いに充てる手元資金について、2015年度末には資金繰りが破綻し、18年度末には1122億円足りなくなると試算していたことが15日、分かった。国からの借金を増やすなどした結果、既に不足分を解消できたという。
JR北海道の島田修社長は9日の記者会見で、16~18年度に150億円規模の経常損失が続くとの見通しを示したが、資金繰りが破綻する恐れがあったことには具体的に言及していなかった。
同社は1987年の発足以来、国からの経営安定基金の運用益で赤字の補填を続けている。