防衛省は15日、ロシア国籍と推定される航空機1機が同日午後、北海道・根室半島沖の領空を侵犯したと発表した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対処した。領空侵犯は2013年8月以来2年ぶりで、ロシア機であれば、旧ソ連時代を含めると36回目。
同省によると、領空侵犯があったのは15日午後2時4分5秒から同21秒まで。空自のF15戦闘機など4機が緊急発進し、領空に入らないよう無線で通告した。航跡からロシア機とみられ、航空機からの応答があったかは不明。
航空機は北から領空に侵入し、空自の戦闘機が近づく前に折り返して領空外に出たため、機種は確認できなかった。外務省がロシア側に抗議し、事実関係の調査を求めているという。