United States Computer Emergency Readiness Team (US-CERT)は9月15日(米国時間)、「WordPress Releases Security Update」において、WordPressに2つのクロスサイト・スクリプティングの脆弱性が存在すると伝えるとともに、該当するプロダクトを使用している場合はアップグレードを適用するように呼びかけた。
脆弱性が存在するプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
・WordPress 4.3.0およびこれよりも前のバージョン
この脆弱性を悪用されると、遠隔から攻撃者によって影響を受けたWebサイトの制御権を乗っ取られる危険性がある。United States Computer Emergency Readiness Teamはユーザや管理者に対して「WordPress 4.3.1 Security and Maintenance Release」の内容を確認するとともに、必要に応じてアップデートを適用することを推奨している。
WordPressは世界中で最も広く使われているCMSと推定されている。シェアが高いだけに脆弱性が狙われやすく、WordPress自身も脆弱性が発見されやすいソフトウェアとなっている。WordPressを使用している場合はプロジェクトが発表するセキュリティ情報に注目するとともに、セキュリティ情報が公開された場合は迅速に対応を取ることが望まれる。
(後藤大地)