フロントエンドツール調査からコミュニティの動向を知る

Ashley Nolan氏がフロントエンドツールの選択について質問したところ、1,000名を超える開発者から回答を得て結果が出た。Nolan氏の分析は、2015年のJavaScriptの状況に別の見方を提供する。

「どのフレームワークを使うべきですか?」はよく聞かれる質問だ。この数年、Angularが非常に注目を集めてきたが、そこにReactが登場してきた。調査では、開発者にこう尋ねた。「あなたのプロジェクトでは主にどんなJavaScriptライブラリおよびフレームワークを使っていますか?」jQueryはピークに達したかもしれないが、プロジェクトの55%以上がまだそれを頼りにしている。回答者の15%がAngularを使っており、Reactは8%だった。

Nolan氏の結果では、AngularとReactの利用割合は2:1であり、最近のInfoQの調査「JavaScript Frameworks in the Real World」と一致している。

タスクランナーについては、GulpがGruntを大きくリードしている。これには驚いたと、Nolan氏は言う。

GulpはGruntのギャップをかなり埋めているようで、うまくいくと思っていましたが、一番になるほどとは思っていませんでした。そうする価値があるなら、ずっと人々はツールを切り替えるのを厭わないことを示していると思います。この場合はそうなのでしょう。

pie chart showing gulp usage at over 50%
図はAshley Nolan氏の許可を得て使用。

調査によると、多くの開発者はテストに注目していないことがわかった。回答者の56%以上が、JavaScriptをテストするためのツールを使っていない。テスティングツールを使っている人の中では、MochaとJasmineの2つが最もよく使われている。Nolan氏は近視眼的なのが原因かもしれないと言う。

コミュニティではJSのテストがかなり強調されていましたが、実際にはその導入を理解するのが難しい領域のひとつだろうと思います。 – 新しいJavaScriptフレームワークや、フロントエンド開発における様々な新しいものを学習するのと比べると、すべての開発者が、テストフレームワークの学習に必要になる時間に価値を見出しているわけではありません。全体像ではなくボトムラインしか見ていないマネージャや会社のために働いているとき、テストフレームワークを学習して導入するのに必要な時間を正当化するのは、非常に難しいでしょう。

理想的には、Nolan氏は定期的に調査をして、時間とともにトレンドがどう変化するのか見ていくだろう。彼はPostCSSの成長に関心があるとInfoQに語った。「いま業界には、さまざま動きがあり、開発者はCSS処理をもっとコントロールできるようになるだろう」と彼は語った。