●PS4の勢いを感じさせる、怒涛の新作発表!
2015年9月15日、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアが発表会“SCEJA Press Conference 2015”を開催。国内のプレイステーションビジネスにおける販売戦略や、ハード・ソフトに関する最新情報を公開した。本記事では、カンファレンスで発表された内容をまとめてお届けする。
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最初に登壇したのは、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア プレジデントを務める盛田厚氏。盛田氏は、幅広いユーザー、とくに最近は低年齢層にも広まっているPS Vitaを、新色の発売によってさらに多くのユーザーに届けたい、とコメント。また、PS4については、1年前と比較するとタイトル数が4倍にも増えており、PS4ユーザーも続々と増えていると語った。そして、このカンファレンスでは、“PS VitaとPS4の最新ソフトの情報と、国内における戦略を発表していく”と述べ、つぎなるプレゼンターとして、ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ プレジデント吉田修平氏を紹介した。
吉田氏は、SCE JAPANスタジオが手掛けるタイトルを紹介。最初に披露されたのは、『Bloodborne』の大型DLC(ダウンロードコンテンツ)として、『Bloodborne: The Old Hunters(ブラッドボーン ジ オールド ハンターズ)』。DLC単体版は2015年11月24日配信予定で2000円[税抜]、本編とDLCの両方を収録した『The Old Hunters Edition』は2015年12月3日発売予定で、価格は5900円[税抜]。本編ではほとんど語られなかった、伝説の狩人の物語を描かれるという。
続いて、どんな人でも楽しめる、という原点に立ち返りつつ新要素を搭載した『New みんなのGOLF』が2016年発売予定であること、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』の発売日が2016年3月18日に決定したことが明らかになった。
そして、つぎにスクリーンに映し出された映像は……宙に昇っていくリンゴ。そして、猫。そう、このふたつが示すのは『GRAVITY DAZE』! 『GRAVITY DAZE/重力的眩暈: 上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』のHDリマスター版が、2015年12月10日に発売されることが明らかに。
そして映像は、GRAVITY DAZE PROJECTは続いていく、と語る。Figmaとコラボしたフィギュア同梱版が発売決定、SonyとSCEとのコラボレーションが続々登場、スペシャルアニメーションの制作決定……そして2016年、『GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編: 上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』がPS4で発売されることが発表された! 吉田氏は、「GRAVITY DAZE PROJECTは、さまざまな施策で盛り上げていきますので、ご期待ください」と意気込みを語った。
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■ユービーアイソフトからはふたつの最新映像が
吉田氏のつぎに登壇したのは、ユービーアイソフト 代表取締役社長 兼 アジア地域代表取締役のスティーヴ・ミラー氏。ミラー氏はE3 2015で発表したタイトル『For Honor』の世界初公開となる映像を披露し、同作の日本発売が決定したことを発表。
また、『アサシン クリード シンジケート』のDLC“Jack the Ripper(切り裂きジャック)”の映像も初公開。このDLCを、シーズンパスのメインコンテンツとして配信することを発表した。
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■『龍が如く 極』と『龍が如く6』が発表!
続いて、セガゲームスの取締役CCO 名越稔洋氏が登場。名越氏は、初代『龍が如く』をもとにしたシリーズ最新作『龍が如く 極』を、PS4およびPS3用ソフトとして2016年1月21日に発売することを発表した。新たなムービーが多数追加されているほか、新システムやミニゲームを搭載。“錦山、豹変の真相”、“桐生、真島の因縁の始まり”、“由美、麗奈の愛の真実”などが描かれるという。
さらに名越氏は、『龍が如く6』を、PS4専用タイトルとして2016年秋に発売することも発表。東京ゲームショウ 2015では、セガゲームスブース内に“『龍が如く』10周年記念シアター”を設け、この中で『龍が如く6』のインパクトのある情報を発表するとのことだ。
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■『THE KING OF FIGHTERS XIV』が発表
続く最新タイトルの映像コーナーでは、SNKプレイモアのPS4用タイトル『THE KING OF FIGHTERS XIV』が電撃発表! また、スクウェア・エニックスの『ジャストコーズ3』の国内発売日が2016年1月21日に決定したことも明かされた。
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■『ワンピース』と『ガンダム』の新作!
バンダイナムコエンターテインメントからは、執行役員 CS事業部 事業部長の渡邉浩孝氏が登壇。渡邉氏は、PS Vita/PS4用ソフト『ワンピース バーニングブラッド』と、PS Vita用ソフト『ガンダム エクストリーム バーサスフォース』を発表した。
『ワンピース バーニングブラッド』は、開発はスパイク・チュンソフトが担当。熱いバトルにフォーカスした内容になっているそうだ。『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フォース』は、3小隊と戦艦を率いて戦える“大規模部隊戦”など、本作ならではの要素を多数収録しているという。10月より放送予定の『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の参戦も決定している。
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■『討鬼伝2』が発表、そしてついに『仁王』が!
続いて、コーエーテクモゲームスのゼネラル・プロデューサー、シブサワ・コウ氏と小笠原賢一氏が登場。小笠原氏が手掛ける最新タイトル、『討鬼伝2』が電撃発表された。PS Vita/PS4/PS3に対応し、オープンワールドのハンティング・アクションゲームになるという。
そしてシブサワ氏からは、衝撃の発表が! 週刊ファミ通の“期待のルーキーランキング”に10年も入り続けた『仁王』が、ついに動き出すことが明かされた。PS4用ソフトとして、2016年発売予定とのこと。シブサワ氏が「2005年に発表後、苦節10年、ようやく卒業する見込みが立ちました!」と語ると、会場からは大きな拍手が。“ザ・戦国死にゲー”になるという本作はどんな内容になるのか、詳細が待たれる。
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■『FF』、『スターオーシャン』、『サガ』、『キングダム ハーツ』……話題作が目白押し
スクウェア・エニックスの橋本真司氏は、始めにPS Vita/PS4用ソフト『ワールド オブ ファイナルファンタジー』(2016年発売予定)の最新映像を公開。続いて、PS4/PS3用ソフト『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』の発売日が、2016年2月25日に決定したことを明かした。
橋本氏の発表はまだ止まらない。『SAGA2015(仮題)』として発表されていた『サガ』シリーズの最新作のタイトルが、『サガ スカーレット グレイス』に決定したことが明らかに。こちらはPS Vita用ソフトで、2016年発売予定だ。
そして最後に公開されたのは、PS4用ソフト『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』。『キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD』、完全新作のショートエピソード『キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリー パッセージ-』、映像コンテンツ『キングダム ハーツ χ(キー) バックカバー』を収録。『キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリー パッセージ-』は、どうやら闇の世界に行ったアクアの物語のようだ。
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■映像コーナーで怒涛の新作発表
続く映像コーナーでは、セガゲームスのPS4用ダウンロードソフト『初音ミク Project DIVA Future Tone』(2016年発売予定)、スクウェア・エニックスがE3 2015で“プロジェクト セツナ”として発表したPS Vita/PS4用RPG『いけにえと雪のセツナ』(2016年初頭発売予定)、アトラスとヴァニラウェアが手掛けるPS Vita/PS4用ソフト『十三機兵防衛圏』が発表に。
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■対戦に特化したシューティングゲーム『バイオハザード アンブレラコア』
カプコンからは、『バイオハザード』シリーズプロデューサーの川田将央氏が登場。来年『バイオハザード』シリーズが20周年を迎えることに言及し、20周年のプロローグを盛り上げるために開発を進めているタイトルとして、PS4用ソフト『バイオハザード アンブレラコア』を発表した。対戦に特化したシューティングゲームで、2016年初頭に発売予定。
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■ついに『ダンガンロンパ』が動き出す!
スパイク・チュンソフトのゼネラルプロデューサー寺澤善徳氏は、スパイク・チュンソフトの今年のイチオシタイトルとして、PS Vita/PS4用タイトル『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』(2015年12月17日発売予定)の映像を公開。
さらに、もうひとつ発表があると述べた寺澤氏。“このタイトルに欠かせないスタッフ”として、シナリオライターの小高和剛氏をステージに呼び入れた。小高氏が来たという時点で、もうファンの皆さんにはわかったことだろう。最新映像で、PS Vita/PS4用ソフト『NEWダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』が発表された。映像には、“議論スクラム”という、見慣れない要素が登場していたが……? また、映像の最後には“and more...”という言葉と謎の画像が! いったい何を示しているのか? 寺澤氏によれば「近いうちに発表できると思います」とのこと。
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■『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』発売日決定
つぎに、ゲームデザイナーの堀井雄二氏が登壇。2016年春発売予定のPS Vita/PS4/PS3用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』について、すでにキャスティングが終わっていることを明かし、「『ドラゴンクエスト』が大好きな声優さんがいっぱい集まってくれているので、今後の発表を楽しみにしていてください」と語った。
つぎに、PS Vita/PS4/PS3用ソフト『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』の最新映像を公開し、発売日が2016年1月28日に決まったことを発表。本作は、ディレクターをスクウェア・エニックスの新納一哉氏が務めており、開発はスクウェア・エニックス内製。堀井氏は開発にいろいろなワガママを聞いてもらっているとのことで、「とても遊びやすいゲームになると思います」と語った。
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■『エアシップQ』のテーマソングが発売決定
ミラクルポジティブ開発のインディーゲームであるサンドボックスアクションRPG『エアシップQ』。Cygamesより2015年11月19日発売予定の本作について、メディアミックス展開が予定されていることが明らかに。その一環として、ソニーミュージックから『エアシップQ』のテーマソング「ニャゴニャゴジャンケンのうた」(仮)の発売が決定したことが明かされた。
■多数の周辺機器やサービスが発表 そしてゲームファン待望の価格改定!
最新ソフトの話が続いてきたが、ここでソフト紹介はひと区切り。続いて盛田氏が、周辺機器等に関する最新情報を発表した。
・PS4 HDDベイカバーのカラーバリエーション
・DUALSHOCK4に数量限定モデル
・ワイヤレスサラウンドヘッドセットの国内発売が決定
・PlayStation NowのBetaサービスの提供が9月16日より開始
・Project Morpheusの正式名称が“PlayStation VR”に
TGSで体験できるデモの中には『アクエリオンEVOL』など見覚えのないものも……!?(TGS出展タイトル一覧によれば体感合体『アクエリオン・EVOL』とのこと) また、『真・三國無双7 VR DEMO』や『FFXIV』“VRタイタン討伐戦”、『JOYSOUND VR』など、新たに明らかになったVRデモも多数。これは早くプレイしたい!
怒涛の勢いで新情報を発表してきた盛田氏は、「すべてのプレイヤーに圧倒的ゲーム体験をお届けしたい」と、今後の展望を語る。昔ゲーム遊んでいたけど最近やってない人、まだコンソールゲームを遊んだことがない人にも、ゲーム体験を楽しんでほしいとコメント。その思いから、日本国内において10月1日より、PS4の価格を改定することを明らかにした。従来の39980円[税抜]から34980円[税抜]へと、5000円値下げされる。
新しい価格設定により、まだPS4を楽しんだことがないユーザーに、気軽にPS4の世界に触れてもらえる機会を増やしていく、と盛田氏。すばらしいゲーム体験には、プレイヤーのイマジネーションを広げ、プレイヤーの周りの人も楽しくさせる力がある……そう語った盛田氏は、「ゲームの力や可能性を伝えていきたい」という思いを詰め込んだキャンペーンの映像“できないことが、できるって、最高だ。”を最後に公開し、カンファレンスを締めくくった。
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