ナット緩み、扉の保護板落下=103編成に対策―東海道新幹線

 東海道新幹線「N700系」の車両ドアの下に取り付けられた保護板が落下するトラブルがあり、JR東海は15日、取り付け用の穴が大き過ぎたためナットが緩んだことが原因だったとして、計103編成に対策を講じると発表した。

 JR東海によると、保護板はステンレス製で、長さ約60センチ、幅約5センチ、重さ約760グラム。なくても走行に支障はないという。8日午後に東京都品川区の車両基地で清掃中に欠落しているのが発覚。走行中に落下したとみられ、11日になって岡山県浅口市のトンネル内で見つかった。

 同社が調べたところ、車両メーカーの加工ミスにより、車体に開けたナット取り付け用の穴が大きくなっていたことが判明。全133編成を点検し異常がないか確認した上で、同じ構造の計103編成について、今年度中をめどに板を留めるビスを4本から6本に増やす対策を講じることにした。