グネグネねじれるスマホとか夢見ていいんですね。
テクノロジーもかなり発展してきたわけですが、柔らかくて、曲げられて、ロール状に丸めたりできるコンピューターはまだ実現していません。というのもびょーんと伸ばされたり曲げられたりと、変形した状態で電気を正常に伝え続けるのってかなり難しいんです。
しかし今回発表された伝導体はなんと2倍の長さまでぐにょーんと引き延ばすことができて、しかも安いとのこと。これは色んな家電の形を大きく変える大発明になるかもですね...
ワシントン州立大学で開発されたこの新しい素材は、電化製品でよく使われるプラスチックの層とインジウムでできた金属の膜をくっつけたもの。実験ではサンプルの素材を2倍にまで引き延ばすことに成功したそうです。さらに伸ばそうとすると壊れたそうですが、それでも壊れたのは金属の膜ではなくてプラスチックの部分だったというからこの伸びる金属素材、かなり期待ができそうです。
このような「金属を引き伸ばす実験」は金を使って成功してはいるものの、高価過ぎて大量生産には向いていませんでした。銅を使った同じ実験では30%しか引き伸ばせなかったそうです。比べてみるとこの素材の性能の高さがうかがえますね。これを使ってどんな物が可能になるか考えるだけでワクワクしますね。ちぎれない充電ケーブルは期待してもいいんでしょうか...
source: Applied Physics Letters via E&T
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)