WebページやWebアプリケーションの開発にはさまざまなライブラリやフレームワークが使われる。ライブラリやフレームワークを使わないで開発するケースも見られるが、短くなる開発期間や求められる製品の多機能性などを満たすためには、ライブラリやフレームワーク、または効果的な開発環境の使用は避けることができない状況にある。
さまざまなライブラリやフレームワークがあり、使われるプログラミング言語もさまざまだが、もしFacebookの提供している「React」を活用しているのであれば、「React Native」にも注目しておいたほうがよいかもしれない。「React Native」は「React」のJavaScriptコードでiOSやAndroid向けのネイティブアプリを開発できるフレームワークで、「React」で身につけた知識をそのままネイティブアプリの開発に転用できる。
HTML5/CSS/JavaScriptおよびWebブラウザが提供する多種多様な機能によって、WebページやWebアプリケーションだけでネイティブアプリのようなUI/UXを持ったサービスが提供できるようになっている。しかし、オフラインでも利用できるアプリを開発しようとすればネイティブアプリとして開発するほうが現実的になってくる。
ネイティブアプリの開発にはそれぞれのデバイスが提供しているプログラミング言語および開発環境を活用する必要があるが、「React Native」のように別のフレームワークやライブラリを活用してネイティブアプリを開発できるようにしているものもいくつかある。インターネットの活用はPCのみならずスマートフォン、タブレットデバイスと多様化が進んでおり、こうしたサイズや使い方の異なる複数のデバイスに対してサービスを提供する必要が強くなっている。
米Facebookは9月14日(現地時間)、同社が提供している、ネイティブアプリを開発できるフレームワークReact Native」のAndroid対応版をリリースしたことを発表した。iOS対応版「React Native for iOS」は今年の初めにすでにリリースされている。
(後藤大地)