MLS(メジャーリーグ・サッカー)のロサンゼルス・ギャラクシーに所属するイングランド代表MFスティーヴン・ジェラードが、かつてリヴァプールを率いたラファエル・ベニテス監督に好かれていなかったと明かしている。15日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えた。
自伝『マイ・ストーリー』の発売を控えているジェラード。すでに内容の1部が公表されており、「ラファ・ベニテスは僕のことを人として好きだったとは思えないな。なぜだか分からない。でも、そういう感じがした」と、かつての恩師との関係を暴露している。
「僕たちは2005年にイスタンブールでチャンピオンズリーグ優勝という最高の夜を一緒に分かち合ったのに、残念だよ。僕たちの間に絆はない。記者会見で彼は他の選手のことを名前で呼ぶことがあったけれど、僕はいつも“ジェラード”だった。ロッカールームでもそれは同じだ。先発メンバーを読み上げる時にニックネームを使っていたけれど、僕は単に“ジェラード”だった」
しかし、監督に認めて貰いたいがために一生懸命にプレーした部分もあったという。「突然、“スティーヴィー”と呼び始めたら、僕はいい選手になれなかったかもしれない。僕たちの関係は最高にプロフェッショナルだった。彼の冷淡さが僕をいい選手にしたんだ。彼から褒めてもらいたいと強く思っていた。それに、彼に知らしめたかったんだ。選手としての僕を彼が絶対に必要としているとね。僕たちは炎と氷のようだった」と感謝した。
一方、ベニテス監督はスペインメディア『Atresmedia』のインタビューを通じて、「引用されている文章を読んだ。ジェラードは思い違いをしている。“スティーヴィー”をリスペクトしているし、彼に対して感謝をしている」と反論。「また、リヴァプールとサポーターにも感謝している。だから、これ以上のことは話さない」と、多く語ることを避けた。
そして、「彼は自伝を出した。私はレアル・マドリードの監督だ。だから本は売れる」と、付け加えている。