中国の大手ポータルサイト「新浪網」は17日、「“九一八事変”前夜の中国東北」と題する写真記事を掲載した。同記事は日本による満洲開発も多く紹介。中国では珍しい。9月18日は1931年に満州事変が勃発した日だ。
「新浪網」は写真計23枚による記事を掲載した。日本が大連旅順地区に建設した龍王塘水ダム(旧名:官房水庫)については、高さは33.9メートルで幅は326.6メートルと説明。
さらに、2年後にはダム周辺に、日本から移植した桜5000株あまりによる桜園も完成したことにも触れた。「桜は余り残っていないが、それでも中国初の桜の園と高く評価されている」と紹介した。
一連の記事で、南満州株式会社の建物については「日本の中国東北における経済侵略活動の司令センターになった」などと批判。さらに、日本からの開拓団についても、「計画的な移民で侵略の序幕」などとしたが、日本が建設したホテルの建物が現在も使われていることも紹介。
全体的に、「日本の侵略」を基調とするトーンだが、1932年の満州国成立前に、東北地方の産業の発展が始まっていたことを認める内容になっている。当時の満洲にアヘン中毒者が多かったことにも触れた。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の上記記事掲載頁キャプチャー)