OANA NEWSは15日(現地時間)、露Yota Devicesと中国ZTEが、次世代モデルを含む「YotaPhone」シリーズの製造に関するパートナーシップを形成したことが明らかになったと伝えています。
電子ペーパーディスプレイ搭載スマートフォン「YotaPhone 2」
OANA NEWSによると、今回Yota DevicesがZTEと製品の製造に関する協業契約を完了させたと発表し、以降「YotaPhone 2」の後継モデルを含むYotaPhoneシリーズは、ZTEによって製造されることが明言されたとのこと。一方で、“特別モデル” のYotaPhoneについては、ロシア国内で製造されることになるようです。
なお、これまではシンガポール企業のHi-P factoryが製造を担当していましたが、ZTEへと “鞍替え” したことにより、およそ30%の製造コスト削減に繋がる見通しとされています。
この契約にはスマートフォン製造のほかに、ソフトウェアおよびモバイル向けサービスの開発・統合なども含まれているほか、YotaPhoneシリーズの次世代モデルとなる「YotaPhone 3」の登場は2016年第1四半期が計画されていることも明らかにされました。ただし、初回生産分としては、わずかに10万台のみが製造されることになる予定です。
画像は、初代「YotaPhone」のもの
なお、昨年12月末の時点では、YotaPhone 3の登場時期は “1年半後” と予告されていましたが、今回の発表でより具体的な登場時期が改めて明示される形となりました(過去記事)。
残念ながらYotaPhone 3のスペックや販売価格などを含む詳細については言及されませんでしたが、今年5月末にはYota Devices米国法人の幹部により、YotaPhone 2の後継モデルには “正統後継モデル” となるYotaPhone 3と “廉価モデル” となる「YotaPhone 2c」の2機種が用意されることが明言されています(過去記事)。
電子ペーパーをサブディスプレイとして搭載するなど意欲的なコンセプトを採るYotaPhoneシリーズですが、未だに国内市場に対する出荷は行われていません。製造拠点を中国に移したことにより日本への提供も開始されることに期待したいところですが、これまでを振り返るに、この手の “イロモノ” が国内で正式発売される可能性には期待しない方が良さそうです。
[OANA NEWS via Phone Arena]