時代の移り変わりを感じずにはいられません。
AWA、LINE MUSIC、Apple Music、それにGoogle Play Musicなど、巨大プレイヤーたちが続々と参入し、華やぐ音楽業界。
しかしその一方で、紛うことなきIT界の巨人・マイクロソフトが始めた音楽サービスZuneが、11月15日にひっそりとその幕を下ろすことになりました。
Zuneは、2006年に販売開始された携帯型音楽プレーヤーと、それに伴う音楽配信サービス。当時、そして今も世界中の人々の耳を支配するiPod追随のために開発された、マイクロソフトの懐刀でした。
米国内シェアでは、そのiPodに次ぐ10%を記録していましたが、裏を返せば9割がiPodユーザー。その牙城を崩すには至らず、ついに日本へ上陸することもなく、2011年にはプレーヤーの生産終了が発表されました。
そして今回、音楽配信サービスとしての完全終了を明言。これにより、従来の1カ月に10曲のダウンロードはできなくなりますが、Zuneの有料会員は、同社の新音楽サービス「Groove(旧Xbox Music)」に自動的に移行され、約4000万曲が聴き放題になるとのことです。
いよいよマイクロソフトも本腰を入れ始めた、定額制音楽サービス。携帯機器の大容量化、それに通信のブロードバンド化に伴い、以前は当たり前だったダウンロードによる音楽視聴は、過去のものになりつつあるのかもしれません。
はたして、乱立するサービスからユーザーの耳を勝ち取るのはどこになるのでしょうか。
source: Microsoft
Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)