現場の靴跡酷似=ペルー人、3事件関与か―母娘ら4人死亡・埼玉県警 | ニコニコニュース

 埼玉県熊谷市の民家2軒で小学生の女児と母親ら4人の遺体が見つかった事件で、二つの現場に残された足跡が、14日に同市内で夫婦が殺害された事件現場に残っていたものと酷似していることが17日、県警への取材で分かった。靴跡は1種類とみられる。県警は同一人物による単独犯との見方を強め、身柄を確保した男が6人殺害に関与した可能性があるとみて調べている。

 男はペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(30)=住居侵入容疑で逮捕状=。自分で両腕を切って現場の民家から飛び降り治療中で、県警は回復を待って事情を聴く方針だが、意識不明の重体という。

 県警によると、白石和代さん(84)宅を16日午後、義理の娘が訪問した。部屋に血痕があり、白石さんの姿が見えなかったため110番した。

 駆け付けた警察官が白石さんの遺体を発見。近くを捜索したところ、加藤美和子さん(41)宅の窓に足を掛けて座り、刃物を持ったペルー人の男を見つけ、身柄を確保した。家の中では加藤さんと娘の美咲さん(10)、春花さん(7)が死亡していた。4人とも刃物による傷があり、県警は18日に司法解剖して詳しく調べる。

 県警が二つの現場を調べたところ、同容疑者のものとみられる靴跡を発見。14日に熊谷市内で夫婦が殺害された事件の現場から採取された足跡とも酷似していた。

 県警は周辺で他に被害者がいないかを確認するため、17日午前6時から捜査員560人を投入。熊谷市内の小中学校などにも問い合わせを実施したほか、民生委員を通じて1人暮らしの高齢者にも連絡を取ってもらい、安否確認を急いでいる。