【サンパウロ時事】南米チリ沖で発生したマグニチュード(M)8.3の地震で、ブルゴス内相は17日、建物の倒壊などで死者は少なくとも10人に上ったと発表した。一夜明け、建物の崩壊や船が陸に打ち上げられるなど被害状況が確認されており、犠牲者はさらに増える可能性がある。
沿岸部では約100万人が津波を警戒して高台に避難したという。ただ、全土に出されていた津波警報は解除された。
バチェレ大統領は、震源地に近い中部チョアパ県を災害地域に指定し、関係閣僚と共に17日、視察のため現地入りした。交通機関などは復旧しつつあるが、今も13万世帯以上が停電しているという。
内務省は「わが国史上6番目に強い地震で、2015年では世界最大規模」と分析している。
チリ大学の研究所によると、17日未明もチョアパ県を中心に断続的に余震が続いた。