荒木飛呂彦氏の人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズをモチーフとしたアクションゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」(PS4 / PS3)の試遊台が,東京ゲームショウ2015のバンダイナムコエンターテインメントのブースに出展されている。
“ジョジョ”シリーズに登場する主要キャラクターがタッグを組んで,自由に移動できる立体的なフィールド上で戦いを繰り広げる対戦ゲームとして制作されている本作。このTGS 2015に出展されたのは,今年7月に配信された「体験版2nd」とほぼ同等のもので,全6キャラクターの中から2人を選んで,2つのステージをプレイできるようになっている。すでに配信中の体験版ではあるが,4Gamerではまだそのプレイフィールなどについて触れていなかったので,ここで改めて会場に出展されていたバージョンのプレイレポートをお届けしよう。
体験版2ndでは,選べるキャラクターは6名と少ないながらも,本作最大の魅力であるキャラクターのタッグバトルが楽しめるよう作られている。選べるのはジョナサン・ジョースター,ディオ・ブランドー(ともに第1部),カーズ(第2部),空条承太郎,花京院典明,ンドゥール(いずれも第3部)の6人。キャラは敵味方関係なく組み合わせは自由だが,特定の決まった2人でタッグを組むと,ゲーム中のセリフによる特別なやりとりも楽しめる。
プレイヤーが操作できるのは最初に選んだキャラクターのみで,パートナーはコンピュータに任せることになる。今回筆者はジョナサンとディオの第1部キャラを選んでプレイしてみた。本作に登場するディオは吸血鬼となったあとであり,原作でジョナサンとコンビを組むのはあり得ないことだ。だからこそ,ゲームでの「夢のタッグ」が絵になるというわけである。プレイ後に表示されるジョナサンの「ぼくは,きみのことを許したわけではない! ディオ!」といったセリフもかなり熱い。
体験版では,自身が選んだ2人以外のランダムで選ばれたキャラクターのタッグと,2ステージを戦うことになる。ステージも「ジョースター邸」「カイロ市街屋上」と,各シリーズにまつわる舞台で,ファンならば原作のシーンが思い起こされるはずだ。
ステージ上はかなり自由に行き来ができ,高低差のある構造となっている。またジョースター邸なら燃え上がる炎や窓際の屍生人(ゾンビ),カイロ市街屋上では建物からの落下など,複数のギミックも仕掛けられている。うっかり引っかかってしまえば不利になるが,逆にこれらをうまく利用することで,有利な状況を作り出すこともできるだろう。
プレイヤーキャラクターも6人だけながら,それぞれがかなり個性的で,対戦ゲームとしても面白い技を持っている。R1ボタンで繰り出せる「スタイルアクション」がその象徴で,筆者が使用したジョナサンならば,「波紋の呼吸」によって各種スキルが強化できるほか,ステージ内の特定の場所に波紋を流し込んでおく「波紋トラップ」を仕掛けることもできるのだ。
さて,このTGS 2015で本作を初めて遊ぶという人は,キャラクターのアクションやプレイ中の演出,またステージの雰囲気などを細かく確認してほしい。原作同様画面に飛び交う擬音や技の発動時のエフェクトなど,「分かった」演出がそこかしこに詰め込まれているので,ジョジョファンは終始ニヤニヤできるのではないだろうか。
TGS 2015の一般公開日の2015年9月20日の15:30には,バンダイナムコエンターテインメントブースで,本作のステージイベントが行われる予定だ。ステージの様子はYouTube LiveやTwitchでも中継される予定なので,会場に来られないという人も,ぜひ見てみよう。
リンク:「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」公式サイト
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