きっと、ウェアラブル以上のものへ。
グーグル・グラスは「Project Aura」という新しいプロジェクト名で生まれ変わりました。また、現在は新しいグーグルグラスだけでなく、別のウェアラブル製品の開発も進めているそうです。
責任者はグーグル・グラスに引き続き、Ivy Ross氏が務めます。彼女はカルバン・クラインやコーチ、ギャップなどのファッション業界でマーケティングとデザインのキャリアを積んできました。
実はIvy Ross氏、トニー・ファデル氏の直属の部下のようで、これは「Project Aura」の今後を示唆する情報かもしれません。トニー・ファデル氏は2008年までアップルのiPod部門担当上級副社長を務めた後、2010年にサーモスタットビジネスの「Nest」を立ち上げ、2014年にグーグルに買収されています。
ということは、グーグル・グラスから生まれ変わった「Project Aura」が向かう方向は、ウェアラブル製品だけでなく、IoTやスマートホームにも関わってくる可能性があるのです。
これには、もうひとつ根拠があります。それは「Project Aura」が、アマゾンのハードウェア部門「Lab126」の人材を多く引き入れていること。「Lab126」は、Fire Phoneが失敗に終わった時点で数十人のエンジニアやマネージャーを解雇しましたが、グーグルはすかさず彼らを採用しました。そして、「Lab126」が研究開発を進めていた、もうひとつの分野がスマートホーム製品なんです。
アマゾンから「Project Aura」に移った開発マネージャーの1人は、LinkedInで、このプロジェクトのことを「メガネとそれ以上の何か」と表現しています。この先、どんな製品やサービスが開発されていくのか、ちょっとワクワクしますね。
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source: Wall Street Journal
(高橋ミレイ)