バッテリーの心配なし! 超薄いカーボンナノチューブを電気自動車のヒーターに

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寒さに負けない電気自動車を!

電気自動車に乗るにあたって、常に頭のどこかで気にかけておかないといけないもの、それはバッテリー。電気自動車のどの電気部品も電力を得るのは同じバッテリーですからね。となれば、電気自動車は冬場に暖房つけて運転するのはちょっとためらってしまいます。電気で走ってますから、エンジンがガソリンを燃やすことで放出される熱なんてものもないわけで、ますます心配。もしものことが起きたらどうしよう、とね。

だからこそ、電気自動車には電気自動車のための暖房が必要なのです。

ドイツのフラウンホーファー生産技術・オートメーション研究所が開発したのは、極薄のパネルヒーター。パネルが、伝導性をもつカーボンナノチューブでコーティングしたフィルムで作られています。車のバッテリーから電力を大幅に奪うことなく、効率よく電流を熱にかえることができるのは、伝導性カーボンナノチューブの魅力です。また、その薄さからどこにでも搭載可能なのも暖房効率に一役かっています。電気自動車の場合、パネルヒーターの力を最大限発揮させるため、乗車する人に近いボディパネルの中へと入れこむことに。人に近づけて温めた方が効率がいいですからね。

このパネルヒーターが採用されることで、電気自動車自体の価格はあがるのでしょうけれど、それでも、これからの寒い時期にはありがたい技術ですよ。


source: Fraunhofer Institute

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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