【アテネ時事】財政危機に揺れるギリシャで20日、議会(一院制、定数300)選挙の投票が始まる。事前の世論調査では、チプラス前首相率いる与党・急進左派連合(SYRIZA)と、中道右派の最大野党・新民主主義党(ND)が大接戦だが、どちらも過半数に届かない見込みで、選挙後は連立交渉が予想される。
投票は午後7時(日本時間21日午前1時)に締め切られ、即日開票される。深夜(同21日未明)にも大勢が判明する見通し。
選挙では、欧州連合(EU)の金融支援を得るため公約に反して財政緊縮策を受け入れたチプラス政権に国民の審判が下される。SYRIZAから分裂した反緊縮の新党・民衆統一や、欧州の難民問題を背景に躍進を狙う極右・黄金の夜明け党がどこまで議席を伸ばすかも焦点だ。