[TGS 2015]ストVの春麗やキャミィは可愛くなってきた? ストリートファイターがらみの気になるあれこれをカプコン杉山P&綾野APに直撃 | ニコニコニュース

[TGS 2015]ストVの春麗やキャミィは可愛くなってきた? ストリートファイターがらみの気になるあれこれをカプコン杉山P&綾野APに直撃
4Gamer

 東京ゲームショウ2015では,ストリートファイター関連の大きな話題がいくつか出てきている。「ストリートファイターV」(PC / PS4)への神月かりん参戦,Cygamesの「グランブルーファンタジー」(iOS)と「ウルトラストリートファイターIV」(PC / PS4 / PS3 / Xbox 360 / Arcade)のコラボレーション,そして夜が明けて2015年9月20日に開催される,Capcom Cup 2015の出場権を賭けたウルトラストリートファイターIVのプレミアトーナメントといった具合だ。

 そんな状況にあって,4Gamerは,Mad Catzブースを訪れていた,ストリートファイターVおよびウルトラストリートファイターIVのプロデューサ―・杉山晃一氏と,アシスタントプロデューサー・綾野智章氏に話を聞く機会が得られた。読者がとくに気になっているであろう,ストリートファイターVにおけるキャラクターの顔問題も含めて直撃してきたので,ぜひご一読を。

■春麗やキャミィの顔は可愛くなってきている?

4Gamer:


 本日はお時間をいただきありがとうございます。ビジネスデイ初日に行われたスペシャルステージでは,ファン待望となる神月かりんの参戦が明らかになりましたが,反響はいかがでしたか。

杉山晃一氏:


 ビジネスデイだったにもかかわらず,ステージで発表したときに大きな歓声が上がったんですよ。
 そのあと,配信でもお披露目したんですけど,Twitchのコメントで「かりんキター!」というのがバーって流れたのを見て,やっぱりみんな待ち望んでくれていたキャラだったのかなと。

4Gamer:


 ああ,私もステージイベントを観覧していましたが,偶然隣にいたPR Balrog選手とK-Brad選手は,とくに大声を上げていましたね(笑)。

杉山晃一氏:


 ああ,いたいた! 「Oh My God!」って聞こえてきて,とても嬉しかったです(笑)。

綾野智章氏:


 かりん発表のとき,Twitterでは「かりん」ではなく「ストV」がトレンドに上がったんですよね。そう考えると,タイトル全体が話題になったのかなと。これからもどんどん新キャラを発表して,ストV自体をもっともっと盛り上げていきたいと思います。

4Gamer:


 ステージイベントではほかにも,ゲーム内コミュニティ機能である「CFN」(Capcom Fighters Network)が発表となりました。これを実装しようと考えた経緯を聞かせてください。

杉山晃一氏:


 アーケード版ウルトラストリートファイターIVがNESiCAベースになってから,「誰がどこでプレイしているか分かりにくくなった」というフィードバックをたくさんいただくようになったんですね。実際,ユーザーの皆さんは,いろいろなツール,それこそTwitterやLINEを使って,独自に情報を共有していただいている状況があって,「これは大変だな」と思ったのがきっかけです。

綾野智章氏:


 ゲームを遊ぶだけで,さまざまな情報がすべて入ってきて,ライバルたちと自然につながっていけるのが理想ですよね。それを目指したのが,今回発表したCFNだったりします。

4Gamer:


 PS4にはもともと「Share」機能がありますし,相性もよさそうですね。
 ところで,かりん発表のときに「顔が怖い」という意見が相当数上がっていましたが。

杉山晃一氏:


 うーん,怖いかなあ?(笑)

4Gamer:


 その話題につながる話で,1つ気になっていることがあるのですが,ストリートファイターV(以下,ストV)の発表直後,日本のゲーマーから「春麗やキャミィの顔に馴染めない」という意見が多くありましたよね。

杉山晃一氏:


 ええ。

4Gamer:


 それが,バージョンが上がるたび,少しずつ可愛くなっているような気がするのですが,改善を加えているのですか。

杉山晃一氏:


 あ,バレました?

綾野智章氏:


 よく気づきましたね。本当に変えていますよ。

4Gamer:


 おお,やっぱりそうだったんですね! ということは,ゲーマーからのフィードバックを参考に,日々アップデートしているということなのでしょうか。

杉山晃一氏:


 もちろんそれもありますが,今はまだ開発中の段階ですから,キャラクターの顔だけではなく,モーションやフレームデータを含むバトルバランスに至るまで,手を付けられるところはどんどん改善し続けているという状況です。

4Gamer:


 うーん,なるほど。
 で,かりんに話を戻すと,「発表時のトレイラーと,4Gamerで掲載したプレイムービーで顔が違う」という意見をたまに見かけるのですが,こちらはどうでしょう。

綾野智章氏:


 いや,それは一緒です(笑)。

4Gamer:


 そっちは一緒かー!(笑)

綾野智章氏:


 まあ,顔について言えば,個人の好みもありますし,カメラの角度やフレーム,影の落ち方だとか,錯覚を招く要素も色々とありますからね。
 それはともかく,製品版における最終的な品質を高めることが何より重要だと思いますので,どのキャラクターの顔も,今後,変わっていく可能性があります。

4Gamer:


 そもそも,ストVは開発真っ最中でしょうしね。我々が見たり触れたりしているのも開発中バージョンですから,「徐々に品質が上がっていく。顔も変わっていく」というのは,言われてみれば自然な話ですね。

杉山晃一氏:


 あと,開発周りについて,ここで1つはっきりさせておきたいのは,ストVが純日本製の格闘ゲームであるということです。
 たとえばCombofiend(※Capcom U.S.A.に所属するPeter Rosas氏のこと)は,北米にいるユーザーの意見を吸い上げて,日本の開発チームに渡したり,いろいろな企画を出してくれている立場ですが,開発も向こうでやっているわけではありません。開発自体はすべて日本でやっています。

4Gamer:


 追加情報ありがとうございます。
 ちょっと話が変わるというか,キャラの話に戻りますが,ケンのビジュアル変更には少し秘密があると聞きました。それについて聞いてもいいですか?

杉山晃一氏:


 リュウは変わらず成長していったからこそ,ストVでもこれまでと同様の道着スタイルになっているんですね。対してはケンは,今回,いろいろと技が変わっている──つまり,リュウとは違う道を歩んでいるんですよ。そのあたりを衣装でも表現したかった,というのがあります。

4Gamer:


 ほかにも,たとえばナッシュの見た目が大きく変わっていたり,ベガが白髪になっていたり,何か裏設定のありそうなビジュアル変更が沢山あります。
 しかし,そうした物語については,今のところ何も明らかにされていません。製品版では,そういったストーリーを楽しめるモードが収録されるんでしょうか。

綾野智章氏:


 ……鋭いですね(笑)。

杉山晃一氏:


 皆さんに楽しみにしてもらいたいたくて,ネタをずっと貯めこんでいます。公開はもうちょっと先になりますが,ぜひ期待していてください。

4Gamer:


 楽しみにしています。
 続いては,グランブルーファンタジー(以下,グラブル)ステージにて発表された,ウルトラストリートファイターIV(以下,ウルIV)とのコラボについて聞かせてください。そもそも,どういう経緯でコラボが決まったのでしょうか。

綾野智章氏:


 Cygamesさんからお話をいただいて,ですね。「やりたい」と言われたので,二つ返事で「いいっすよ」と(笑)。

4Gamer:


 ステージでは,リュウと春麗の線画が公開されました。

杉山晃一氏:


 僕はあのステージで本当に初めて見て(笑)。その場で確認してOKを出すことになりました。

4Gamer:


 え,それまでは見たことがなかったんですか?

綾野智章氏:


 もちろん,色々なところで監修させてもらってはいますが,杉山が見たのはあのステージが本当に初めてでしたね。

4Gamer:


 実際にチェックしてみて,いかがでしたか。

杉山晃一氏:


 キャラクターはストリートファイターではあるんですけど,ちゃんとグラブルっぽく描かれているのがすごいなあと。実はうちのゲームのディレクターがグラブルを“やり狂って”いて,その彼もちゃんと監修に入っています。

綾野智章氏:


 リュウや春麗のほかにも,さまざまなキャラクターが出てくるみたいです。グラブルって,ストーリーがものすごく作りこまれているんですが,そこに物語をおざなりにしてきたストリートファイターのキャラクターたちが出て行くというのは,コラボとして面白い形だなと。
 今後もCygamesさんから発表があると思うので,楽しみにしていてください。

4Gamer:


 そろそろお時間のようです。最後に,明日(※インタビューは19日に行った)9月20日にMad Catzブースで開催される,Capcom Cup 2015の出場権を賭けたプレミア大会について,見通しを聞かせてください。

綾野智章氏:


 ふ〜どさんからは「今まで一番(優勝するのが)難しい大会なんじゃないか」と聞いています。また,「ほかの大会なら決勝戦」みたいな試合が何度も見られると思うので,とても楽しみです。
 あと,AVerMedia Technologiesさんがすべての試合を録画すると言っていたので,アーカイブも全部見られるようになったらいいですね。

4Gamer:


 おお。トーナメント序盤は複数台進行ですし,それは嬉しいですね。

綾野智章氏:


 それと,今回の大会ではPS4版ウルIVを使用するんですが,9月3日に発表して次の日に発売するなど,本当にギリギリのスケジュールで進めていたこともあって,社内では色々なドラマがあったタイトルなんですよ。この場を借りて,頑張ってくれたスタッフたちと,迅速に承認してくれたソニーさんに,ありがとうと言いたいです(笑)。

杉山晃一氏:


 明日は,東京ゲームショウにおける最後のウルIV大会になると思うので,絶対にお見逃しなく。そして,来年からはストVで同じように熱く盛り上がってもらえれば嬉しいです。ウルIV,そしてストVと,続けて楽しんでください!

リンク:ストリートファイターV公式Webページ


リンク:ウルトラストリートファイターIV公式Webページ

リンク:4GamerのTGS 2015特設ページ

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記事URL:http://www.4gamer.net/games/283/G028398/20150920011/
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関連タイトル:
・PC ストリートファイターV
・PS4 ストリートファイターV
・PC ウルトラストリートファイターIV
・PS4 ウルトラストリートファイターIV
・PS3 ウルトラストリートファイターIV
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