東京ゲームショウ2015の会期中に,ワーナー・エンターテイメントジャパンが2015年11月5日に発売を予定している「LEGO ジュラシック・ワールド」(PlayStation 4 / PlayStation 3 / Wii U / ニンテンドー3DS)の,プレス向けプレゼンテーションが行われた。開発元・TT Gamesのスタッフが本作について解説してくれたので,その内容をお伝えしよう。
LEGO ジュラシック・ワールドは,1993年に大ヒットした映画「ジュラシック・パーク」から日本で2015年に公開された最新作「ジュラシック・ワールド」までの,「ジュラシック」シリーズ4作品の世界を体験できるゲームだ。“LEGO”を冠していることから分かるとおり,プレイヤーキャラクターや登場する恐竜,そのほか大半のオブジェクトがレゴブロックで組み上げられている(ことになっている)のが最大の特徴である。
オブジェクトのほとんどがレゴブロックということで,当然,キャラクターの動きが“ロボット的”なものだったり,破壊を伴う行動ではブロックがバラバラと散らばったりする。プレイヤーキャラクターが凶暴な恐竜にバッタリ遭遇して「ああ,食われる!」と思う瞬間でも,そのビジュアルのおかげで恐怖よりもユーモアを感じてしまうという,なかなかに素敵なプレイフィールだ。
本作は,映画で有名なシーンなどを再現したステージに順番に挑戦していくことでゲームが進む。アイテムを探したりスイッチを押したり,何かしらのアクションが必要なポイントはレゴブロックで分かりやすく示されており,難度そのものは低めの設定となっている模様。
さて肝心の恐竜だが,本作ではジュラシックシリーズに出てくる恐竜の中から約20種類が登場しており,それらはレアアイテムである「琥珀」を集めることでアンロックすることで使用可能になる。恐竜はそれぞれが特殊な能力を有しており,たとえばトリケラトプスは突進で対象をバラバラ(のブロック)に粉砕する,ラプターはその抜群の嗅覚で目標を追跡する,といったことができる。そのほかにも,跳躍力を生かして高所にあるシークレットエリアを探したり,酸のブレスで敵をやっつけたりする恐竜も見られた。
また恐竜は,(DNAを組み替えることで)カスタマイズが行える。恐竜の頭を,別の恐竜の胴体にすげ替えたりすることも可能。こういったカスタマイズに対して最初は「グロテスクかな」とも思ったのだが,よくよく考えれば,これはただレゴブロックを組み替えているだけなので,深刻に考える必要はまったくない。子供の頃にそうしたように“俺様の最強恐竜”を心ゆくまでデザインすればいいのだ。
本作には,4つのジュラシックシリーズ作品に,各5つのキャンペーンが用意されている(つまり合計で20種類ある)。好きなキャンペーンから始められるのもポイントだろう。「お気に入りのあのシーンを自分の手で切り抜けてみようかな」といったことが,気軽に行えるわけだ。
これまでのLEGOシリーズと同様,モチーフ(本作の場合はジュラシックシリーズ)が好きなら,老若男女にオススメできそうな手堅い一作である。オフラインでのマルチプレイにも対応しているので,リビングでわいわい楽しみたいという人にもオススメしておきたい。
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