フォルクスワーゲンが米国で販売した2015年型「ゴルフ」のディーゼル車(同社提供・共同)
共同通信社

 【ニューヨーク共同】米環境保護局(EPA)は18日、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と傘下のアウディの一部ディーゼルエンジン搭載車が、排ガス規制に関する試験をクリアするために違法ソフトウエアを用いていたと発表した。米メディアによると、大気浄化の法令違反でVW側に最大約180億ドル(約2兆1600億円)の民事制裁金を科す可能性がある。

 EPAによると、このソフトウエアを使うと、試験時には排ガス浄化機能がフル稼働して基準を満たす一方で、実際の運転時には機能が大きく低下。通常走行時に、窒素酸化物(NOX)が基準の最大40倍になる場合もあるという。