≫ 2015年06月01日 08時56分 UPDATE
首相官邸の屋上に小型無人機「ドローン」が侵入した事件を受け、東京都は都立公園や庭園など119カ所すべてでのドローン使用を禁止した。「落ちた際、子供らに当たったら危険」との理由だが、「公園がダメならどこで飛ばすの?」と利用者には困惑も広がる。迅速な対応か、場当たり的な対策か。発展途上の“未来の技術”をめぐり、賛否が渦巻いている。
「小さな子供たちが遊んでいて、ぽんと(頭などに)落ちたら大変なことになる」。東京都の舛添要一知事は12日の定例会見で、都立公園でのドローン使用を禁止した意義を強調した。
都は首相官邸の事件を受け、4月27〜28日付で都内のすべての都立公園、庭園、海上公園計119カ所に通知などを出し、ドローンの持ち込みや操縦、飛行などを禁じた。
禁止の根拠としたのは「都立公園条例」と「都立海上公園条例」。それぞれ「都市公園の管理に支障がある行為」「海上公園の管理運営に支障を及ぼすおそれがある行為」をすることを禁じる規定があり、ドローン使用がこれに当たると判断した。ほかの利用者に危険を及ぼす可能性を考慮したという。
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