日本では数多くの秀逸なマンガが生み出されていますが、誰でも心にずっしりと残るマンガを一度や二度読んだことがあるのではないでしょうか？今回は、自分の人生を変えるほどの衝撃と影響を受けた「人生を変えたマンガ」について、女性たちに聞いてみました。
■往年の名作たち
・「『半神』（萩尾望都）。愛と憎しみは紙一重だと知った。」（23歳／生保・損保／事務系専門職）
・「『火の鳥』（手塚治虫）。命のはかなさ、無常さを学んだ。」（32歳／クリエイティブ職）
・「『ブッダ』（手塚治虫）、『はだしのゲン』（中沢啓治）。考えすぎてしんどくなった。」（30歳／商社・卸／事務系専門職）
人間の本質や業を探ったこれらの作品はマンガにとどまらず、映画化や舞台化されて数多くの人に影響を与えています。残酷で過酷な運命に翻弄されながらも、勇気を持って立ち向かうキャラクターたちに、人間の強さや儚さを感じるのかもしれません。
■スケールの大きい作品
・「『バサラ』（田村由美）生きるための勇気をもらった。」（32歳／建設・土木／事務系専門職）
・「『封神演義』（藤崎竜）歴史が嫌いだったけど、少し興味が持てたこと。」（28歳／人材派遣・人材紹介／事務系専門職）
近未来や古代文明が舞台の壮大なファンタジーに恋愛模様が織り込まれたストーリーに自身の運命を重ねる人もいるのではないでしょうか？ 深い内容だけに色あせない力強さを持った作品ですね。
■スポ根ものは強い心を教えてくれる
・「『エースをねらえ！』（山本鈴美香）。テニスに目覚めた。」（24歳／事務系専門職）
・「『スラムダンク』（井上雄彦）。熱いものがからだに残った。」（29歳／運輸・倉庫／事務系専門職）
・「『スラムダンク』（井上雄彦）。諦めない強さを知った。」（33歳／金融・証券／事務系専門職）
・「『ルーキーズ』（森田まさのり）。友情って素晴らしいと思った。」（32歳／主婦）
・「『H2』（あだち充）どんな逆境でもあきらめないで前向きにいれば道は広がってきて人がついてきてくれるんだと思った。」（26歳／情報・IT／営業職）
スポ根作品は熱い友情やスポーツにかける熱情に心動かされ、大きな感動を与えてくれますよね。『スラムダンク』は今回一番名前が挙がった作品です。
■心に沁みる名作たち
・「『ワンピース』（尾田栄一郎）。色々励まされたり、影響を受けたと思う。」（30歳／団体・公益法人・官公庁／事務系専門職）
・「『ワンピース』（尾田栄一郎）。今でも、落ち込んだ時のバイブルになっている。」（30歳／医療・福祉／専門職）
・「『幽遊白書』（冨樫義博）。「本当の限界は限界を超えた先にある」という感じのセリフを聞いて、辛い学生生活を乗り越えた。」（32歳／主婦）
・「『BANANAFISH』（吉田秋生）。思うように生きることは難しく、かけがえのない友だちと出会えた時の日常が穏やかな幸せを生み出すということをしみじみと感じた」（27歳／団体・公益法人・官公庁／事務系専門職）
冒険や戦いを通じて登場人物たちが成長する様子や熱い友情に、多くの人が心を動かされたのではないでしょうか。また、珠玉のセリフに人生の節々で勇気づけられ、世代を超えて愛され続ける作品群ですね。
単に正義が勝つだけのストーリーではなく、勇気や友情、人間の尊さを反映した作品が支持を集めていますね。意外だったのは、少年マンガの名前が数多く挙がったことです。少女マンガには女性の夢と理想が詰まっていますが、少年マンガには人生に衝撃を与えるような心を熱く動かされる話が多いのかもしれませんね。今まで読んだことのない作品があれば、一度手にとってはいかがでしょうか？
（C.W.）
※『マイナビウーマン』にて2015年8月にWebアンケート。有効回答数220件（22歳～34歳の働く女性）
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