「コッペパン」、なんと愛らしい名前だろうか。日本でその名称が一般化したのは戦後間もない頃からだといわれており、諸説あるその語源についてはフランス語の「coupe」が大元だとする説が有力だ。
学校給食のパンとして長く親しまれてきた歴史や、手軽にジャムやマーガリンやあんこなどを挟めるアレンジの自由度もあり、私たちの生活にとってとても身近な存在である。
そのコッペパンになんと「ラムネ味のあんこ」を挟んだ商品が大阪で売られているという。ラムネ味の……あんこ!? どういうことだかちょっと想像がつかない。ということで、食べてみるしかない!
■販売しているのは老舗の餡メーカー「茜丸」
「ラムネ味のあんこ」という、インパクトのある餡を製造しているのは創業75年の老舗企業「茜丸」だ。厳選した品質の高い小豆を使用し、低糖度にこだわって仕上げる餡がたっぷり詰まった「どら焼き」や「たい焼き」が大阪名物として人気である。
その「茜丸」が2015年の5月に発売して話題を集めたのが「ラムネあん」。まず色が真っ青だというところからして見た目にも強烈。餡の売り上げが低下する夏向きに新しい商品を、と作ったたところ大反響だったという。そのチャレンジ精神が素晴らしい。
さて、「茜丸」が土日限定で発売を開始したのが「あんとコッペ」という、コッペパンに餡を挟んだシリーズ。53種類もあるという餡の中からコッペパンに合う餡を選び、「十勝粒あんコッペ」をはじめとした15種類の商品が用意されている。もちろん「爽快ラムネあんコッペ」もある!
「ラムネあん」は餡単品でも売られている。「メロンソーダあん」なんていうものもあるのか。ほかにも、「ラムネあん」を使ったアイス最中なども売られていた。
■びっくりするほど青い!!
さて、買って帰ってきた「あんとコッペ」。早速食べてみたいと思う。まずは「爽快ラムネあんコッペ」を。上からみたところは至って普通。だが、ラムネの香りが普通のコッペパンとは異なることを主張している。パンを開いてみると、真っ青!
食べてみると……。おー! ラムネ味の再現度がすごく高い! 甘みよりも爽快な酸味が印象的な味だ。
「あんとコッペ」シリーズには、「マーガリン」、「ホイップクリーム」をそれぞれ30円でトッピングできるというのだが、ぜひそれをトッピングしてまろやかな甘みを追加したい感じである。一口目こそちょっとびっくりするが、菓子パンとして美味しさと楽しさがある一品だった。
続いて食べてみたのが「完熟マンゴーあんコッペ」。さらっと聞き流してしまいそうになるが、「完熟マンゴーあん」である。見た目はうっすらオレンジ色。食べてみると、こちらはかなり馴染みのいい味。
「ラムネあん」のインパクトの後だからか、落ち着いた気持ちで味わえる。香りは確かにマンゴーだが、味は白あんに近い感じだ。これはこれで美味しい。
最後に、基本の「十勝粒あんコッペ」を。うん。これはもう、堂々たる王道の美味しさ。
奥ゆかしい甘さがしっとりとした食感のコッペパンに合う。今さらだが、このコッペパン自体がすごく美味しい。あんことの相性を高めるため、柔らかさや油脂量にこだわって特注しているのだという。
15種類のラインナップにトッピングもできる「あんとコッペ」。ぜひあなたのお気に入りを探してみて欲しい!
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【店舗情報】
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)