さまざまな分野の学者らでつくる「安全保障関連法に反対する学者の会」が20日、都内で記者会見し、「政権の暴挙に抗議し、この違憲立法を廃止へ追い込む」とする声明を発表した。

 呼び掛け人の一人、水島朝穂早大教授(憲法学)は「野党が一体となって、安全保障関連法廃止法案を提出することを求める」と提起。「憲法研究者として、違憲の法律は耐え難い苦痛。学問的生命を懸け、廃止になるまで奮闘したい」と力を込めた。

 間宮陽介青山学院大特任教授(経済学)は「われわれの運動は、針の穴ほどの可能性に対する運動だった」としつつも、「運動の第2ステージは廃止にすることが目的。賛成議員の落選運動など、私たちのコントロールが及ぶ範囲にある」と意気込んだ。

 会見には計171人が出席。終了時には、発起人の一人である佐藤学学習院大教授(教育学)が「廃止するまで頑張るぞ」と呼び掛け、出席者らが「頑張るぞ」と声を合わせて気勢を上げた。