今年3月、シリア側からみたトルコとの国境
ますます深刻化しているヨーロッパの難民問題。
先日、ハンガリーがセルビアとの国境沿いに難民対策のフェンスを設置して物議を醸しました。しかし、ヨーロッパで難民の流入を防ぐためにフェンスを設置したケースはこれが初めてではありません。少なくとも他にも4カ国が過去数年の間にフェンスを設置してきたのです。
ニューヨーク・タイムズのインフォグラフィックを見てみると、どのようにして中東から西欧への難民の移動が政府によって阻止されてきたかが分かります。巡察やパスポートチェックの強化などによって難民流入を阻止しようとする国がある一方で、多くの国はフェンスなどの障壁を設けることで対策してきました。これによって危険な地帯を歩いたりボートで移動することを余儀なくされた難民たちは、より命の危険にさらされることとなったのです。
国境沿いにフェンスを設置したのは、ギリシャ、ブルガリア、トルコ、マケドニア、そして先述したハンガリーの5カ国。米ギズではさらに国境付近の様子を捉えた写真を見ることができます。
一筋縄ではいかない難民問題。みなさんはこの状況をどう感じますか?
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Alissa Walker - Gizmodo US [原文]
(阿部慶次郎)