日本でも肥満の人が増えているといわれます。最近では「BMI」(Body Mass Indexの略)という指標がよく知られていますね。WHO(世界保健機関)の定義によれば、BMIの数値が「25以上でオーバーウエイト」「30以上で肥満」とされています。
今回は、この肥満の人の割合が高い国についてご紹介します。
OECDが加盟34カ国について調べた「OBESITY Update June 2014」というデータがあります。ちなみに「OBESITY」は「肥満」という意味ですから「肥満 最新データ」ですね(笑)。
この中に「Obesity among adults」(成人のうちの肥満の人の割合)という資料があります。成人のうち何割が肥満の人かという「肥満度」を国別に比較したものです。
■肥満の人が多い国Top10
1位は「アメリカ」でした! 男性の約34%、女性の約37%が肥満という結果が出ています。これはかなり多いのではないでしょうか。いろんなダイエット法が次から次へと流行するのは、このような現実が背景にあるからなのでしょう。
ちなみに日本は下から4番目で、
●男3.8%/女3.4%
となっています。国内では「肥満が問題!」と大きな声でいわれますが、世界的に見ると肥満人口の少ない国なのです。
■肥満の子供が多い国はどこ!?
成人の肥満も問題ですが、子供たちの肥満、またオーバーウエイトも世界的に問題になっています。一度太ってしまうといったん痩せても太りやすいなんていわれますからね。子供時代にオーバーウエイトになるのは……というわけです。
同じOECDの調査したデータの中に「5-17歳のうちオーバーウエイト(肥満含む)の子供の割合」を国別に比較したものがあります。それによりますと……
■肥満の子供が多い国 Top10
1位のギリシャでは、なんと男の子の44%、女の子の38%がオーバーウエイト(肥満含む)となっています。いくらなんでもこれは多すぎでしょう。ギリシャはご飯がおいしいのでそれが原因かもしれませんね(笑)。
ちなみに日本は16位で「男23%/女17%」となっています。多くの国では、男性の方がオーバーウエイトの人の割合が高いのですが、女性の方がかなり高い国もあります。例えば、
●トルコ……男13%/女19%
はその代表格です。「南アフリカ共和国」は男女差がかなりあって驚きますよね。原因が何か気になるところです。
⇒データ出典:OECD「OBESITY Update June 2014」
※……この資料内の「adult」は「15歳以上の人」となっています。
(高橋モータース@dcp)