Eブック定期購読サービスのOysterが閉鎖へ | TechCrunch Japan

E本の虫は選択肢を一つ失った。2年前「本のNetflix」としてスタートしたOysterは、2016年始めにサービスを閉鎖することをブログ記事で発表した。

このスタートアップは、CruncBaseによると1700億ドルの資金を調達している。Re/codeによると、共同ファウンダーのEric Stromberg、Andrew Brown、およびWillem Van Lanckerは、Googleに人材買収された。

Oysterはこの雇用についてコメントしていない。声明によると、ユーザーには近く追加情報がメールで送られる。

Oyster読者のみなさん、ご安心を。今のアカウントは何の変更もありません。現在のOysterサービスは2016年始めに終了します。これまでに本を購入したり、Oyster Unlimitedを定期購読している人にはアカウントに関するメールが数週間以内に送られます。購入済み書籍は永久にアクセスして読むことが可能です。もし、返金を希望する場合はいつでも refunds@oysterbooks.comにメールしてください。

TechCrunchはGoogleにもコメントを求めている。

Oyster Unlimitedは月額9.95ドルで2013年9月に開業した時の主要ライバルScribdだった。競争はAmazonが2014年7月に独自のEブック定期購読サービスを開始したことでいっそう厳しくなった。

Oysterはその後ビジネスモデルを拡張し、Unlimitedのカタログにな書籍の販売も開始した。

Oysterは、唯一無二の支配的プレーヤーのいる業界に挑戦的なビジネスモデルで参入したが、アプリはいくつかの機能でKindleと一線を画していた。私はすでに大きなKindleライブラリーを持っていたが、すぐにOysterのファンになり、それはユーザーインターフェイスがずっとよかったこと(特に、1日の時刻に合わせて画面の色を調整するLuminが導入されたから)および、同サービスの集めた作品、エッセイ、幅広い品揃えを気に入っていたからだった(Amazonの職業倫理への嫌悪感から、代替手段の存在が嬉しかったこともある)。

残念ながら、素晴らしいユーザー体験と正真正銘の本好きに違いないチームも、オンラインブック業界での成功を保証するには不足だった。Oysterのチームが今後もモバイル読書のファンを喜ばせる何か楽しいことを続けてくれることを願うばかりだ(あと、最近このアプリで整理し終わったばかりの作品リスト17本をエクスポートする方法も)。

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  (翻訳:Nob Takahashi / facebook