中国教育電視台(テレビ局)が運営する、中国の大学関連情報提供サイト「中国高校之窓」は15日、日本の教育が強みを持っている5つの分野について紹介する記事を掲載した。
記事が1つ目に挙げたのは、アニメ分野だ。日本アニメは社会のあらゆる要素が具現化されており、日本のみならず中国でも人気があると説明。最初にマンガ学部を作った大学は京都精華大学であり、その後各地の大学で続々とマンガやアニメ学部が作られたとし、その例として名古屋造形大学がマンガコース、アニメーションコースを、東京芸術大学もアニメ関連の大学院課程(大学院映像研究科アニメーション専攻)を設置していることを挙げた。また、名古屋造形大学では著名なマンガ家である浦沢直樹氏が客員教授を務めていることも紹介した。
2つ目は経済分野。日中間の経済的つながりは日増しに密接になっており、長江デルタに代表される地域では日系企業が密集、大量の雇用機会が提供されていると説明した。
3つ目は、デザイン分野だ。広告デザイン、マルチメディアデザイン、ファッションデザイン、工業デザイン、インテリアデザインなどさまざまなデザインの種類が存在し、日本は欧州のモードに追いつくことはできていないながらもアジアでは最先端を行っていると紹介。高田賢三、津森千里、山本耀司の各氏など、中国でもリスペクトされているファッションデザイナーの存在を挙げた。
4点目はメディア分野。この分野は人材ニーズが毎年20%増加し、給料は年30%ペースで上昇しており、中国国内において人気の専攻分野となっていることを紹介。そのうえで、アジアの情報中心地である日本の大学が持つマスメディア分野の実力は強く、デジタルテレビ、マルチメディア、広告学など新興分野もカバーしているとした。
最後の5点目に挙げたのは、IT分野。ソフトウェア・ハードウェア開発、情報処理、ゲーム開発などといった種類があり、その一部は世界でもトップレベルの実力であると解説した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)