難民12万人受け入れ決定=東欧4カ国反対、多数決で採決―EU内相理

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は22日、シリアなどから欧州に押し寄せる難民の受け入れ問題を協議するため、ブリュッセルで内相・法相理事会を開き、12万人を各国が分担して受け入れることを決めた。特定多数決で採決され、ハンガリーなど東欧4カ国と棄権したフィンランド以外の国が賛成に回った。

 欧州委員会が提案した受け入れ義務化には、ハンガリーなどが強硬に反対。ハンガリーのオルバン首相は、受け入れ制度を導入すれば、中東の人々に「欧州への招待状」と受け止められ、誤ったメッセージを送ると主張していた。このため議長国のルクセンブルクは、全会一致での合意が不可能と判断し、採決を強行したもようだ。