スパイ映画なチップです。
思い出の写真がはいってたフラッシュドライブなくしちゃったーってなら、泣いてすむかもしれません。しかし、会社の機密データいれてた端末なくしちゃったーとなると、泣いてすむ問題じゃなくなります。データは、より膨大に秘密裏なものが増えてきていると思います。だからこそ、もしものときに備える必要があるのです。例えば、XeroxのPARCが開発した自壊するチップとか、ね。
コマンド発動で自壊するPARCのチップは、1度粉々に砕けてしまえば修復不可能。データが読みとられることはありません。どんな仕組みなのかと思いきや、このチップ、素材がガラスなのですね。Corning社のゴリラガラスが使われていますが、極度の負荷がかかると割れるように改造されています。
セントルイスで開催されたDARPAのイベントにて、このチップのデモが行なわれました。デモでは、チッブ下部にある抵抗器がチップの自壊メカニズムの役割となっており、レーザーで熱をかけると、チップ全体が割れてしまいました。最初のクラッシュ後も、砕けた小片はさらに小さな破片へと、本当にこなっごなになるまで破壊していきます。
セキュリティにおいて、いざというとき壊れ散ってしまうというのは、1つの解決法ではあります。もしかしたら、未来ではスマートフォンやパソコンが盗まれたら、コマンド発動で壊してしまうというセキュリティが一般化したりしてね。スパイさながらですな。
source: Xerox Parc via Computerworld via IDG
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(そうこ)