日々生活をしていると、正義やルールの通用しないシーンに遭遇するのは、決して珍しいことではない。「なんて理不尽なんだ……」とイライラしたり、悲しくなったりしても、それを受け入れざるを得ないこともある。
「教えて！goo」に寄せられた「『理不尽だなぁ』と感じたことってありますか？」の質問を通じて、皆のさまざまな理不尽エピソードが集まった。皆さんにも共感できるものがあるのではないだろうか。
「理不尽だなと感じるときはありますか？」と問いかける相談者さん。自身の理不尽エピソードはこうだ。もともと細身体型だったが、当時は「痩せすぎ」「もっと食べたほうが良い」と頻繁に言われ、病気で太ったときには「太りすぎ」「痩せたほうが良い」と言われたことに、理不尽さを感じたと振り返る。
■◯◯ハラは理不尽としか言えない体験！
これに対し、たくさんの声が寄せられた。とくに女性からの意見が目立つ。
「派遣切り、セクハラ、マタハラなど。女性は理不尽な体験が多い気がしております」（wamodanさん）
◯◯ハラスメントがはびこる昨今。先日最終話が放送された夏ドラマ『エイジハラスメント』（テレビ朝日系）も話題を集めたように、◯◯ハラは男女ともに受ける可能性がある被害だ。とはいえ、女性に対する◯◯ハラのほうが目立つのは事実……。
■保育園入園時の手続が理不尽でツラい
「子どもが小さかった時、仕事に戻ろうと保育園入園を申請したら『フルタイム就業の証明を持ってこい』会社側は『保育園入園の証明を持ってこい』どちらも譲らず。同時という選択肢は無いのでしょうかね」（KoalaGoldさん）
待機児童の問題が根深い保育園。入園するのにさまざまな書類を取り揃えたり、巷で言われる“裏ワザ”を調べたりと、苦戦するワーキングマザーは多い。加えて、職場に戦力として復帰するために、子どもを保育園に入園させようと奮闘しているにも関わらず、対会社とのやりとりにも苦労するとは、なんとも理不尽な例の一つだろう。
■「女の子なんだから～～」は紋切り型理不尽フレーズ
「『女の子なんだから』と言って手伝いを嫌っちゅーほどやらされたこと。『お嫁に行くんだから』ばっかり。男に生まれたかった……この兄妹間の差別が許せなかったです。今でも納得できません」（michiyo19750208さん）
お決まりの表現「女の子なんだから～～」。一方で、男性も「男の子なんだから泣いちゃダメ」「男の子なんだから外で元気に遊びなさい」といった、旧来の価値観を押しつけた命令を下されてきているもの。男女問わず理不尽な「男性とはこうあるべき」「女性とはこうあるべき」といったイメージを強制されてきたといえる。
他にも「あるある～」と感じられるエピソードがいくつも寄せられていた。生きている限り、理不尽なことは避けられない。そう諦観して生きると、理不尽な出来事に心が乱されることは減るかも!?
池田園子（Ikeda Sonoko）