今シーズンからレアル・マドリードを指揮しているラファエル・ベニテス監督に、バレンシア時代の愛弟子である元スペイン代表MFのダビド・アルベルダ氏から熱いエールが届いた。
ベニテス監督はバレンシアでは、就任初年度の2001-02シーズンにアルベルダ氏を主将に抜擢すると、在任3年間でリーガ・エスパニョーラ制覇2回にUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)優勝1回と類稀なる実績を残した。
スペインのラジオ局『Cadena Cope』のインタビューに応じたアルベルダ氏は、固い信頼関係で結ばれている恩師のベニテス監督に率いられたレアル・マドリードが、昨シーズン3冠を達成したバルセロナに肩を並べるチームになるとの見解を示した。
「ベニテス監督のレアル・マドリードは偉大なチームになるだろう。現時点では昨シーズンの王者であるバルセロナが優勝候補の筆頭だが、レアル・マドリードにも十分チャンスがあると考えている。ベニテス監督の招聘がレアル・マドリードに大きなプラスをもたらすことは間違いない。事実、その影響は早くも出ており、ディフェンス面では既に最高のチームであることを示している。この強固な守備を維持できれば、極めて倒すのが困難なチームになる。なぜなら、前線には凄い破壊力があるからだ」
アルベルダ氏は一方、「世界最高の選手はどちらか?」とのお約束の議論が付きまとう、レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについては、優劣を付けることなく両選手の実力を評価した。
「2人とも偉大な選手であることは言うまでもないが、C・ロナウドはレアル・マドリードにとって理想的な選手であり、メッシはバルセロナにとって理想的な選手であると、個人的には考えている。彼らはいずれも、自身の最高のパフォーマンスを引き出してくれる最高のチームメートに囲まれながら、所属クラブで快適に過ごしている」