東芝は24日、中国・ASEAN地域の白物家電事業の見直しを発表しました。
東芝は、冷蔵庫・洗濯機・掃除機の販売と製造で中国スカイワースとの提携を10月から開始します。
スカイワースは、中国のテレビ事業でトップシェアを誇り、白物家電も取り扱っています。東芝は、中国で強力なネットワークを保有するスカイワースと提携することで、競争力と収益力の強化を図る見込みです。
スカイワースは、今回の提携により冷蔵庫・洗濯機・掃除機といった東芝製品の中国国内での販売権を獲得することになります。また、東芝がスカイワースに販売を委託することで、これまで販売を担当してきた同社の子会社2社は、清算手続きを開始することになります。
東芝は製造においてもスカイワースとの提携を進める方針で、同社の製造子会社がスカイワースからの出資を受けることも同時に発表されました。提携には、スカイワースの調達力とノウハウを活用し、日本向けの冷蔵庫・洗濯機・掃除機の製品競争力を高める狙いがあるとしています。
ASEAN地域に関しては、すでにマーケティング統括・販売機能をシンガーポールからタイの製造子会社に移動しており、製造から販売までを一体化することで効率化とコスト削減を図っています。
一連の不正会計問題で揺れる東芝ですが、室町正志社長の言う「制約を設けない大胆な構造改革」が国内外で進められているようです。
[東芝]