中国メディアの環球網は17日、韓国メディアの報道を引用し、韓国でLGエレクトロニクスのスマートフォン(スマホ)の販売価格が下落しており、「ローエンドスマホ」扱いとなっていることを伝えた。
記事は、韓国最大の携帯電話事業者であるSKテレコムが取り扱う17種類のLG製スマホの平均販売価格は17万5300ウォン(約1万8100円)、サムスンの30種類のスマホの平均販売価格は41万4300ウォン(約4万2800円)だったと伝え、両社のスマホ価格の差は2倍以上に開いたことを紹介した。
さらに、LGが2014年8月に発売したハイエンドスマホ「G4」は、発売後4カ月で大きく値下がりしたと伝えたほか、ハイエンドファブレット「G Pro 2」も発売から15カ月でもはや「取るに足らない価格」まで値下がりしていると紹介した。
続けて記事は、LGはモバイルデバイスで連敗を喫しているなか、発売価格を引き下げると同時に補助金の上乗せを行い、価格競争に持ち込もうとしていると紹介。また、KTなどSKテレコム以外の通信事業者においてもLG製スマホの平均価格はサムスンの44%程度にすぎないとした。
また、アップルのiPhoneの平均価格とLG製スマホの価格差は一部のキャリアにおいて6倍以上に達したと伝え、業界関係者の話として「韓国ではスマホ市場が低迷しており、スマホの価格も下落傾向にある」と指摘。価格という点から見る限り、アップルに比べてLG製スマホはすでに「ミドルエンド、ローエンドスマホになってしまった」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)lculig/123RF.COM)